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非認知能力

タイトルの言葉は最近読んだ本の文中で出てきた単語です。

【非認知能力】

読んだ本は、『小さな会社のランチェスター式儲ける戦略』という、いわゆるビジネス書籍です。

いろんな会社の経営者の方々が起業の経緯や困難の対処、考え方等を講演した内容が上手にまとめられたオムニバス形式の内容の一冊です。

ある経営者の方がご自身の起業理念等と一緒に熱く語られてた言葉が

【非認知能力】です。

『認知能力はIQとかいわゆる偏差値、まぁお勉強のほうですね。非認知能力というのは勤勉性とか、意欲とか、やり抜く力とか、思いやり、忍耐力。人間的な力ですよね。最近、非認知能力が高い人ほど年収が高い。というデータがようやく出てきたんです。』

【認知能力】と【非認知能力】は文中でこのように語られています。

今までは、イイ大学に入って偏差値が高い大学に入って、イイ会社に入って、そっちのが良いとみんな思ってましたが、違うことが立証されたんです。社長さんなんかほとんど、学歴ないっていうか大学行っててもバカだ大学ですよね、笑。まぁいい大学の方もいらっしゃいますけど。大体そうですよ、お勉強はあんまりできない、社長さんとかは。まぁそんなもんですよ。
そのかわり、生き抜く力がある、社長さんとかは。

生き抜く力って 非認知能力、どうやって身に付けるかといえば、実は幼少期。小学校6年生くらいまでにつけておかないと、えらい目にあいますよというお話。

ゲームばっかりじゃ終わりですよ。耐性がなくて。お勉強とゲームばっかりやって中学入りました、いい高校入りました、ところが途中でポキンと折れて不登校になりましたとか引きこもりとか。そして就活で入社試験、すごく頭はいいんだけど全部落ちましたそこで自殺したりとか。そういう人はみんな非認知能力が低いんですよ。

非認知能力は、幼少期にスポーツをさせるのが良い、文中で語られています。

スポーツといっても、勝ち負けにこだわるのではなくて、もちろん勝ち負けにこだわることも大事だと思いますが、

ここでは勝ち負けよりもその過程。

子供が頑張ったことに対して、

褒める。認める。励ます。勇気づける。

ことがまずは第一歩のように書かれています。

そうすることによって、スポーツが得意ではない子供でもスポーツが好きになる。スポーツを継続する。

そうしてスポーツが苦手な子供もスポーツを継続することにより自然と非認知能力が高まる、と語られています。

ボク自身は学生時代、スポーツが好きな方(上手とは言っていない)で小学生の頃は地域のソフトボールクラブに入って、学校が終わると近所の友達とグローブとボールを持って近所のグラウンドに集まっていました。ピッチャーでとびうめ国体に出た記憶もあります。中学高校はサッカー部に入りました。

ビジネス書なのに当時のことを思い出して不思議な気持ちになりながら読み進めました。

もちろん当時は非認知能力を高めるためにスポーツをしようだなんて思っていません。そんな言葉すら知りません。

ボク自身、運動能力が高いかというとそうでもなく、高校ではレギュラーになれなかったし、下手な方だったと思います。

友達と遊ぶ延長線上でソフトボールやサッカーをしていたように思います。

今思い返すと、小学校の頃にしてたソフトボール、中学校の頃にしていたサッカーは特に楽しかった。仲の良い友達と一緒に走り回り汗をかき、苦しい練習や試合の勝ち負けを共有する。

貴重な時間を過ごしていたんだな、と本当に思います。

特に球技のような団体種目は、周囲とのコミュニケーションが自然と生まれると思います。

同じ年の友達とも会話するし、年上の子とも話す、年下の子とも話す。

自然とコミュニケーション能力が高くなると思うし、教わるということも学ぶし、教えるということも自然と学ぶんだと思います。

出来なかったことが出来るようになると嬉しいし、一緒に頑張ってる友人が出来るようになると自分のことのように嬉しいし、もっと上手くなりたいとか、負けたくないとか、自然と自分から努力することをしていたんだな、と思います。

自分で考えて行動することや仲間を一つの方向に引っ張ったり、試合に勝てないと仲間と違う練習方法を考えたりしていました。
今思うと社会に出て体験することをスポーツを通して経験していたんだ、と気付かされた一冊です。

本来はビジネス書です。ランチェスター戦略のビジネス書です。

ところがボクは後半に登場する、ある経営者の『非認知能力』という言葉に妙に引っ掛かって考えさせられたのです。

もし、小学生の頃にソフトボールをしていなくて、中学高校はサッカー部に入っていなかったら、その時間、当時のボクは何をしていたんだろう?代わりに何を経験したいたんだろう??

当時のソフトボールを教えてくれた監督やコーチは今思うとほぼボランティアで教えてくれていたと思うし、中学高校の部活の顧問をしていた先生にも感謝です。ありがとうございます。

今度はボク自身が地域や地域の子供たちに恩返しが出来たらいいな、いや、したいと考えています。

近隣の小中学校でスマホの危険性、情報モラル、ネットリテラシー等の講演をしています。
少しでも地域への恩返しになれば幸いなのです。

別記事ですが、
少し前にテクノストレス症候群について書いています。

今回の 非認知能力テクノストレス症候群を書くきっかけとなった書籍はほぼ同じ時期に読んだ書籍です。

小学校や中学校で講演をする機会があるので余計に引っかかったかもしれません。


非認知能力とテクノストレス症候群。

現代の子育てや、子供たちの生活環境を考えると知っておいて損はない言葉、考え方だと個人的には思います。

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