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都会にしか住めない?

 外部指導をしている部活の練習試合があった。場所は小平。我が家から小平駅までは小田急線で一旦新宿に出て西武線に乗り換えていかなければならない。同じ東京都内でも1時間以上かかる。
 練習試合が終わり体育館入り口付近の邪魔にならないところでミーティングをやった。相手チームに先生への挨拶や着替えで慌ててミーティングに行く。すでに顧問の先生が話を始めていた。荷物を整え、今日の試合を振り返りミーティング終了。帰途につく。生徒たちと雑談をしながら同じ道を歩いて行った。途中、生徒と別れ小平駅へ向かう。駅まで10分強の距離。タイミングよく新宿行き急行に乗れた。本を読みながらもうすぐ終点新宿駅に着くというところで、顧問の先生から電話、「コーチ、忘れ物してませんか?ポーチと財布。」と言われ、気づいた。相手チームの顧問の先生の電話番号を聞き、引き返す。とは言ってもすでに新宿駅に着いてしまった。一旦改札を出てもう一度ホームに入り直す。こういうところ律儀である。
 時間は夕方6時過ぎ、7時には先ほどの学校へ戻れるだろうと電車に再度乗る。やはり急行で自分の不甲斐なさをあらためて思いながら電車に揺られる。するとあと一駅というところで電車が停車。人身事故があったので花小金井駅で運転中止とのこと。再開予定は1時間後と車内放送。電車のドアが開き、動かない。相手チームの顧問には再度連絡を入れるも学校で待っていると言ってくれる。
 なんとか辿り着けないか考え、とりあえずタクシーで行こうと思い、駅の外にあるタクシー乗り場へ。まだ、二組が待つだけ。よしラッキーと思い待つが15分ほど待ちようやく1台がきた。その後は全然こない。立て看板にタクシー会社の電話番号があったので電話するも、「今、電車止まってるでしょ。全部出払っちゃって廃車できません。」と冷たい返答。
 そんなことしているとホームにいた電車が次の小平駅にいくと出て行ってしまった。なんという不幸!そのまま乗っていれば・・・。
 仕方なく電車ホームに戻る。先ほどの車内アナウンスの通り止まってから1時間少ししてようやく電車がきた。すでに7時半をゆうに過ぎている。学校で待って来れている顧問に申し訳ない。小平駅に着くと走って中学校へ向かう。時間はすでに8時過ぎ。待っていてくれた先生には平身低頭お詫びをした。それから家に帰るともう10時近くになるだろう。
 参った。
 我が家近くで電車が止まってもこんなことはない。タクシーが来ないなんてことはないし、バスだって頻繁に出ている。電車でも他の線を使って近くまではなんとか到達できる。いくら事故とはいえ駅で1時間以上も待たされるなんて。
家に着き、この話をしてたら最後に妻が「あなたは都会暮らしばかりしているからね。田舎では暮らせないわよ。」だって。老後は海の近くでゆっくり暮らそうと思っていたのに。甘かったか?

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