2024/07 CTOオープン社内報vol.12 『連続的な成長・非連続な成長』
皆さんこんにちは!スマートラウンド CTO の小山( @doyaaaaaken )です。
このオープン社内報は、CTOである自身が普段「なにを感じて、どんなことを考えているか」について、月に一回、社内へ共有する試みです。
“オープン社内報” という名称のとおり、この文章の内容は一部編集した上で会社ブログに公開する予定です。
今回のテーマ:連続的な成長・非連続な成長
今月のテーマは「連続的な成長・非連続な成長」です。
日頃の僕自身の行動や発言の背景にある「会社の成長に関する考え方」を知っていただければと思い、このテーマを選びました。
2つの成長
スタートアップは毎年毎年、売上を急激に伸ばしていくような成長をする必要があります。
急激な売上成長を実現するためには、ブレイクスルー(画期的な現状打破)が必要です。
また、それだけではダメで、そこで得た成果を次年度以降も継続的に出せるようにし、かつ伸ばし続けられる状態にする必要もあります。
つまり「連続的な成長」と「非連続な成長」の両方を実現する必要があります。「連続的な成長」だけでは急激な成長は望めないですし、「非連続な成長」だけでは次年度以降が続きません。
しかしこの両者は、達成するために必要な施策・行動の特性が大きく異なります。
そのため僕自身の中でも両者を分けて考え、解決のため動く際にもマインドをきっぱり切り替えるようにしています。
「連続的な成長・非連続な成長」とは
「連続的な成長」を実現するには、組織をシステマチックに運営し、継続的な改善を積み重ね続け、強い事業・組織を作っていく必要があります。
例えば、改善を毎日ほんのわずか0.1%行うだけでも、1年後には1.44倍になります。
強い事業・組織は継続的かつ安定的な成果を生み続けます。
「非連続な成長」を実現するには、現在の枠組みを考え直し、今の延長線上にないことを達成する必要があります。
「非連続」というと会社の業績を変えるような大げさなものを想像するかもしれませんが、「個人の日頃の業務のやり方を根本的に見直した」などの話も含みます。
LinkedIn創業者のリード・ホフマンの言葉に『スタートアップは崖の上から飛び降りながら飛行機を組み立てるようなもの』というものがありますが、会社の急成長に伴い前提条件が頻繁に変わるため、構造ややり方は常に考え直す必要があるのです。
サイエンスとアート
この「連続的な成長・非連続な成長」を達成するための手段として、「サイエンスとアート」という概念で僕自身の中では整理しています(皆さんにとってしっくりくるワーディングかはわかりませんが)。
「サイエンス」は組織力です。
世の中の事例やベストプラクティスを研究し、それを自社流に適用し、強い事業・組織の枠組みを創り上げていくことを指しています。
再現性・持続性に優れており、強い会社組織を創り運営していくうえで必要です。
「アート」は個人技です。
いくら理論的に素晴らしい組織構造を作ったとしても、現場の個々人が最大限能力を発揮しなければ、大きな成功はできません。
機動性・独創性に優れており、今の延長線上にない事柄を達成するうえで必要です。
いずれか一方の要素だけ持つわけではなく、個人・組織・事業などあらゆる側面において、どちらの要素も持つはずです。
ちなみに「両利きの経営」という有名な理論においても似たような話として「既存事業の”知の深化”と新規事業の”知の探索”」という概念が出てきます。
大事なことは、どちらか一方に固執せず、今必要なことを見極めて行動することだと考えています。
サイエンスだけに傾倒しすぎると、理論的に素晴らしい「円滑かつ快適に回る組織」になるかもしれませんが、変化や不確実性を嫌い大きな成長ができなくなります。(下手すると世の中の変化に取り残されて、ダメな組織になってしまいます。)
アートだけに傾倒しすぎると、組織の地力が弱い組織になってしまい、かえって大きな非連続な成長のチャンスが来たときに逃してしまいます。
スマートラウンドでも今後大きな成長が必要なので、良い事業・組織を皆で創っていければと思います!
以上です。
この記事を通じて、自身が普段考えていることが伝われば幸いです!
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