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【デザイナーインタビュー】SaaSスタートアップデザイナーの働き方

こんにちは!スマートラウンドの杉山です。

スマートラウンドでは、起業家と投資家のためのファイナンス・マネジメント・プラットフォームを提供しています。
今回は、デザイナーとして今年3月に入社した上垣亜衣さんへのインタビューです。デザイナーとしてのキャリアから、スタートアップ初期のデザイナーの働き方について聞いてみました!

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任天堂からスマートラウンドへ

—— まずは、今までのキャリアについて教えて下さい。

ニューヨークの大学でグラフィックデザインをメインにエディトリアル、WEB、アニメーションなど幅広くデザインを勉強し、卒業のタイミングで帰国しました。最初の会社は、海外のインディーズバンドを招聘する音楽イベントやレンタルスペースの運営を行っており、宣伝用のWebサイトや販促物などあらゆるデザインを担当しました。その後、デザイナーとしてスキルアップできる環境をもとめて制作会社に転職をしました。グラフィック、リサーチ、プランニング、WEBの4部門があり、大手企業と直取引の案件が多かったです。そこではおもに大手スポーツ用品メーカーや教育系企業の特設サイトなど裁量の大きな案件をまかせて頂きました。
その後、ITアウトソーシングの会社に転職しました。外資系銀行に出向し公式サイトの運営をしたり、外資系IT企業に出向しディレクターとして公式サイトの運営やリニューアルなどを行っていました。
そのあとは、ディレクターよりもデザイナーとしてキャリアを積んでいきたいという思いがあったので、派遣やフリーランスとしていろいろな案件に携わりました。
夫の転職を機に東京から京都に引っ越し、これまでの自分のスキルや経験を生かせそうだった任天堂に入社しました。任天堂ではSwitch本体機能のNintendo eShopの開発にイチから関わりました。その他には、Splatoon2の一部画面作成のお手伝いをさせて頂いたりしました。
それぞれの転職の理由はキャリアアップやライフスタイルの変化など、その時の状況で異なります。10年以上、Webに関わる様々な現場で幅広い関わり方をしてきました。

—— 色々な働き方を経験されたんですね。スマートラウンドを知ったきっかけはなんだったんですか?

プロフィールを公開していたwantedly経由でサニーさん(代表砂川)からメッセージをもらったことがきっかけでした。
もともと新しいサービスやプロダクトの情報をみるのが好きだったことや、ブランドとして既に価値が認識されているものよりも、ニッチで価値が高いものへの関心が高かったので、スタートアップには昔からとても興味がありました。
スマートラウンドに入る直前は、正社員の仕事を探しつつ1年ほどフリーランスをしていました。その間、大変ありがたいことにたくさんの企業から声をかけて頂いたのですが、ピンとくることが少なかったです。また、ピンときても、働き方の面で合わないことが多々ありました。
そんな中でスマートラウンドに出会い、サニーさんとお話してさらにスマートラウンドの事業や今後の展望に魅力を感じたこと、働き方についてもアウトプットができれば時短でも問題ないこと、スキルや経験を生かしつつ成長していける環境がありそうだと感じたことなど、自分が求めることを最大限に満たしてくれると思いました。

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部分最適化されすぎない、汎用性のあるデザイン設計

——スマートラウンドは、上垣さんが入社するまでデザイナーが不在の期間がありました。入ってからどのようにキャッチアップしていったんですか?

最初はステージングやスタイルガイドをひたすら見て、前任のデザイナーが作成したデザインの意図を理解するところからはじめました。わからないことはエンジニアやサニーさんに聞きながらキャッチアップしています。
デザインから実装前までの流れは、サニーさんと壁打ちしてデザインの方針が決まったら、エンジニアにバトンを渡し、修正や検討漏れを洗い出す形で行っています。slackやMeetなどで必要に応じてコミュニケーションを取りながら進めています。

——スマートラウンドは株主総会や資本政策など専門的な領域を扱っていますが、その点での難しさはありましたか?

最初は、専門的な知識が少ないので不安でした。作業をしていく中で思ったのは、誰がいつどんな状況で使う機能なのか、そのためには何が必要なのか、というところの要素を適切に洗い出すことができれば、あとはそれをUIに落とし込んでいくだけなので、専門的な知識が少なくても大丈夫ということでした。要素については主にサニーさんと話ますが、必要に応じて他のメンバーからもヒアリングします。スマートラウンドの株主総会マニュアルもとても勉強になりました。

——スタートアップ初期のデザイナーとして大変なことはありますか?また、スマートラウンドのデザインで気をつけていることがあったら教えて下さい。

とても早いスピードで新しい機能がどんどん追加されたり、改善されたりしていくので、その都度、修正したり、新規作成したりしなければなりません。今は作って出すことのスピードが一番に求められる段階なので、正直なところ、既存のデザインの粗を修正するところまでできていません。本当はもっとこうしたいというアイデアはたくさんあるのですが、なかなか動けないのでもどかしかったりします。
とはいえ、今は既存ユーザーからの要望が多い機能の開発が最優先なので、既存ユーザーが理解しやすいUI設計を心がけています。そして部分最適化されすぎないデザイン、汎用性の高いデザインを心がけることで、エンジニアに効率よく実装してもらえるようにしています。
デザイン作業をする上で気をつけていることとしては、少しでもデザイン検討の時間を少なくするため、ワイヤーフレームやラフを作らず、すぐデザインに入っています。一見効率が悪いように感じますが、一度figmaでコンポーネントやパーツをきちんと整理して作成すれば、それを使った方が作業が楽ですし、イメージを掴みやすいです。その方法にしてからデザインにかかる時間の割合が減り、画面設計7、デザイン3くらいで進めることができています。また、前任のデザイナーが作成したfigmaのスタイルガイドとは別に、私が新しく追加したものや既存のよく使うコンポーネントをより使いやすくまとめ直したものを新しいスタイルガイドとして二重管理している状況なので、今後どこかのタイミングで統合できればと考えています。

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ユーザー目線でプロダクト俯瞰する

——働き方の面はいかがでしょう?

入社してからずっとフルリモートで働いていますが、働きにくさはありません。今は時短勤務で9:00〜16:30で働いています。稼働時間が限られているので、フルタイムよりも作業スピードが求められます。稼働時間に作業しきれなかったことを、次の日や週明けには持ち越したくない場合は、夜間・朝・週末にプラスで作業をすることもあります。

——スマートラウンドのデザイナーにはどのような方があうと思いますか?また、どのような方と一緒にはたらきたいですか?

短期間で現実的なアウトプットを出し続けることができ、自走していける人だと思います。あとは、多少不安でもコレと決めて進めていける決断力も重要だと思います。

——最後に、今後やってみたいことを教えて下さい!

今(2021年6月時点)は入社してちょうど3ヶ月になったところです。まだ意識しなくても客観的な目線でプロダクトを見ることができると思うので、その間にユーザーの目線に立って違和感を感じるところや再検討したいポイントを洗い出しておきたいです。そしてなるべく早く、すべての画面の情報整理をしてビジュアルデザインとしても一貫性のあるデザインにして、常にその時のベストなスマートラウンドを公開できるようにしていきたいです。
また、開発スピードを上げるためにはデザインのスピードも上げる必要があります。そのためにも、開発メンバー全員が使いやすいデザインシステムをきちんと整理したいと思っています。

上垣亜衣
toB向け、toC向け、事業会社、制作会社、外資系企業、国内企業、と幅広い分野のWebサイトやサービスの開発・運営にデザイナーやディレクターとして従事。

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