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強くてニューゲーム。SmartHRで新規事業立ち上げに伴走する、New Business Marketingユニットとは

これまでの人事労務およびタレントマネジメント分野に加え、ビジネスの新しい柱を作るべく、SmartHRグループ全体のアセットを活かしてビジネスをサポートするNew Business Marketing。2022年7月に発足したユニットで、5名のメンバーが切磋琢磨しています。

新規事業の初期フェーズからマーケティングやデザインを通して、事業責任者と共にビジネスを創り上げる面白さや難しさを、門脇 健一さん(@kadowaki)、金森 央篤さん(@merapon)に聞きました!

右側を向いて座る男性の横顔の写真。
【門脇 健一さん(@kadowaki)】 株式会社SmartHR New Business Marketing ユニット所属(マーケター)。武蔵野美術大学卒業後、セールスプロモーション会社に入社。企業PR・製品プロモーションに携わった後、株式会社カカクコムにてメディア・広告事業に携わる。株式会社SmartHRへ入社後は、展示会やイベントを行うリードジェネレーションイベントユニットのチーフを経て、現ポジションに。
左側を向いて座り、机の上で軽く両手を組み、微笑む男性の写真。
【金森 央篤さん(@merapon)】 株式会社SmartHR New Business Marketing ユニット所属(デザイナー)。洗足学園音楽大学卒業後、調査会社に入社。一般身上調査、居所・素行調査に携わった後、制作会社にてエディトリアルや国内企業のブランディングに取り組む。2020年よりデザイナーとして株式会社SmartHRに入社し、コミュニケーションデザイングループに所属。交通広告グランプリ2021にて最優秀部門賞を受賞。

新規事業の「最初の一歩から」共に創り上げる、マーケター・デザイナーの混合チーム

ーーNew Business Marketingという部署の概要について教えてください。

門脇:SmartHRはクラウド人事労務ソフトを事業のメインに据えてこれまで成長してきましたが、海外の先行しているSaaS(Software as a Service)領域の会社を見ると、1本目の柱に加えて、2〜3本目の事業を増やすことで高成長をキープしているケースが多くあるんですね。このような形を目指すために、SmartHR社もグループ会社や新規事業を増やし、SmartHRのグループ全体として成長していこうとしています。

その中で、マーケティング分野やロゴなどのグラフィックデザインを含むコミュニケーションデザインの分野で、新規事業の立ち上げ・推進を一緒に進めていく役割を担っています。

金森:このユニットができる以前を振り返ってみると、新規事業のほとんどは、CEOひとりからスタートすることが多く、誰に協力を求めていいかわからないという課題がありましたね。事業構想はあっても、マンパワーが足りない。
事業を何とか形にしなくてはという焦りもある中で、自分自身にできることがあれば何でもやろうという思いで関わり始めたことがきっかけになっていて、そうした草の根活動がユニットとして組織に昇華されたようなイメージでしたね。

門脇:New Business Marketingユニットのミッションは、「SmartHRグループの新しい事業の柱づくりにマーケティングとコミュニケーションデザインの力で貢献する」こと。マーケティング領域で3名、デザイン領域で2名で構成されていて、異なる専門性を持ったメンバーが一緒になって働いているのが特徴ですね。

金森:デザイン領域においては、ウェブサイトや営業資料、ノベルティなどの実制作に加えて、コーポレートミッションなどのワーディングやマーケティング戦略に合わせたコミュニケーション施策まで、幅広く携わっています。

門脇:マーケティング領域では、売上拡大に向けたKPIへコミットし、デジタル広告やイベント・ウェビナーといった施策の立案から実施までおこなっています。資金調達時に広告予算の策定をしたり、プロダクトメッセージの方針アップデートに関わることもありますね。他には各事業の発信内容の方向性から立案する広報など、事業戦略に積極的に関わっています。

マーケターとデザイナーの距離が近く「何をやるか」から一緒に考えるので、先ほど挙げたような手段に囚われることなく施策の内容も変わったり領域が広がったりするんですよね。

机を前に座っている男性が2人並んだ写真。左側の男性は右側遠方に視線を向けており、右側の男性がは左側の男性を見ている。
左:門脇さん、右:金森さん

ーー組織の中で主に密に連携する部署はありますか? 

門脇:CEO含めグループ会社のメンバーとのやりとりが一番多いですね。また、SmartHRグループとしての資産を活かす観点では、営業部門の方やナーチャリング(※)ユニットとの連携も。プロジェクトごとに異なりますが、連携することで、ビジネスに良い影響があったり、課題を解決できるノウハウを持っていそうな部署と必要に応じて連携します。

また、SmartHR社内の新規事業担当とは事業が形になる前の壁打ち段階から打ち合わせに入ることもあります。

※ ナーチャリング:一般的に、潜在顧客から見込み顧客へ、見込み顧客から既存顧客へと引き上げていくこと

金森:イメージとしては、困りごとを解決するために必要に応じて、SmartHR社内との接点を持つ感じですね。そういった意味では、どちらかというとより深くやりとりをするのは、SmartHRのメンバーというより、新規事業サイドです。
また、自社のみで完結するのではなく、協力会社とのパートナー関係構築も行っています。新規事業の初期フェーズでは、空いているスペースを見つけて誰も担当者がいないところを埋めるような動き方が多く、事業フェーズが進んでいく中で、仕組み化を進めるような動きも増えてくるのだろうと思います。

顔の前あたりで両手を合わせ、右側を向いている男性の写真。

経営に直結する意思決定を共に行い、事業をドライブさせる役目を果たす

ーー日々の業務の中でどんな部分に面白さを感じていますか?

門脇:SmartHRの持つ資産やノウハウを活用しながら、新規事業に携われる点が面白いですね。
例えば、これまでSmartHRが培ってきた顧客基盤へグループ会社のプロダクト訴求をしたり、展示会ブース出展では、SmartHRが確保している一等地の大規模ブースに一緒に出展して、複数のグループ会社をどう見せていくかをディレクションする、といったことをしており、初期フェーズとしては普通は実現できない、大規模な施策が行なえます。

また、SmartHRの他部門の人にノウハウを聴き、活用できる環境にもワクワクします。

金森:キーワードだと感じているのは、「強くてニューゲーム」。SmartHRというスタートアップとしてのひとつのモデルケースがある中で、築いてきたアセットをフルに活用しながら、新規事業の活動をドライブさせていく部分に面白さを感じていますね。

デザインの領域では、事業の初期段階に必要な要素として、事業を知っていただくためのウェブサイトやパンフレットなどがあります。我々のサービスを初めて知る人にとってわかりやすいように、グループ会社ごとに多様な事業特性それぞれに合ったコミュニケーションを追求することにやり応えを感じています。

門脇:最近、meraponさん(金森さん)が面白い仕事をしてましたよね!グループ会社の1つである「AIRVISA(エアビザ)」は外国籍従業員のビザ管理・申請クラウドソフトを提供していますが、具体的な顧客イメージを持つために架空の従業員プロフィールをAIで生成して、デモで活用してましたよね。今までにないアプローチで、すごく面白いなと思いました。

自分自身も過去に、より初期フェーズの事業に携わりたいと考えていた時期があったので、今の仕事を通じて、事業のスタートから成長のフェーズまで一緒に作り上げていく経験ができ、とても楽しいですし、多様な事業領域において、ゼロイチのフェーズから複数のビジネスに関われるのがとても貴重な経験だと感じています。

金森:この初期フェーズの経験を繰り返すことで、むしろ事業の担当者よりも、必要なことの解像度が高くなっていると感じる場面もありますね。

右側を向いて満面の笑みを浮かべる男性の写真。

ーー難しさを感じること、壁にぶつかったエピソードがあれば聞かせてください。 

門脇:新規事業として世の中にリリースする前段階から関わる中で、お客さまに受け入れられるよう、うまくいく方法を試行錯誤して作り上げていくことが難しいですね。成功の型がないからこそ、何度も仮説立てをしてうまくいく方法を探ります。その中で、事業の優先度が変わったり、プロダクトの訴求内容をスピーディーに変える必要が出てくることも。
初めてする施策が多いため、目的を踏まえてプロセスを組み直す柔軟さも大切だと思っています。

金森:各事業の特色があり、そもそもCEOの人柄やカルチャーも違う中で、大切にしていることや事業の進め方も異なっている点が、楽しくもあり難しさも感じる点ですね。

事業立ち上げの一番最初の段階では共通項が多いはずですが、いま主に関わっているAIRVISA・BYARD(バイアード)・Smart相談室(スマートソウダンシツ)の3社を見ても、事業フェーズが進むと各々の特性によって、求められる打ち手の性質が変わってくるんです。考える領域が広がってきているので、難しさを感じつつも、より面白くなってきていると思いますね。

なにより、CEOも自分たちを信頼して相談してくれるのがうれしいです。

門脇:CEOと接点ができる前は、コミュニケーションにハードルを感じるときもありましたが、業務を進めていく中でそういったハードルも自然となくなりました。今では必要なときに対話ができ、うまく行った時の反応もダイレクトに感じられる点に、やりがいを感じますね。

左側を向いて並んで座る男性2人の写真。

目的に立ち戻って考え、行動できる人と働きたい

ーー部署として抱えている課題や今後について。また、どんな人と一緒に働きたいかを教えてください。

門脇:グループ会社の事業規模が大きくなるに連れ、体制の強化が必要だと感じるケースが増えてきました。具体的には、事業が成長フェーズに入る際に、より仕組み化が必要になるため、その部分で異なる専門性を活かしてもらえる人と一緒に働きたいなと思います。

一例ですが、お客さまとの接点作りを継続してできる仕組みがつくりたい、という課題に対して、ウェブサイトの拡充や、コンテンツを充実させる打ち手を行っていきたいと思っています。こうした施策は時間や人手は必要だけれど、中期的な成長のために計画的に取り組みたい領域なので、それに対応できる体制をつくっていきたいと思っています。

金森:今は、各事業のフェーズが初期段階よりは少しずつ進んでいる状態で、より多様な事業のサポートが必要となり、様々な施策のアイデアや実践が求められています。
先ほどお話ししたようにSmartHRのアセットやノウハウを活かせるという状況もあり、初期フェーズの事業に携わりたい人にとって、とても良い環境だと思っています。その環境を活かしてSmartHRの7つのバリューを一緒に体現できる人と働きたいです。

門脇:僕たちが大事にしているのは、「課題と目的を踏まえてマーケティング・デザインで事業に貢献する」ことです。そういった意味では、ハードスキルが合致することだけでなく、目的に立ち戻って考え、行動できる人と働きたいと思っています。

自分自身のこれまでの仕事を振り返ってみると、目的が曖昧なことでプロセスが悪化し、関係者が疲弊しているのに成果が出なくて悲しくなることがありました。役割や機能で切り出した仕事をこなすというスタンスではなく、必要なアクションを共に考え、実践し早く成果を出すことに面白みを感じる方を迎えられればうれしいです。


New Business Marketing ユニットでは、一緒に働くメンバーを募集しています!

応募を検討する前に「まずは業務の詳細を聞きたい」「会社の雰囲気をもっと知りたい」という方は、カジュアル面談をご活用ください。

机を前に並んで座り、向き合って大きく笑っている男性2人の写真。

取材日:2023年8月3日
取材協力:リスナーズ株式会社
撮影:猪飼ひより(amana)

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