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リファラル採用で、社内に頼れる友人が増えた。成功の秘訣は良い転職を願う気持ち

SmartHRでは、リファラル採用に力を入れています。それは、紹介者にも入社する方にも良い影響があるから。このインタビューシリーズでは、リファラルの紹介者とそれにより入社したメンバーに、そのプロセスや工夫した点、リファラル採用のメリットなどを幅広くお話しいただきます。第2回目に登場していただくのは、  技術統括本部労務プロダクト開発本部労務コア開発2部の名渡山夏子(などやま なつこ)さん、 技術統括本部基盤開発本部プラットフォーム開発部の向平卓矢(むこうひら たくや)さんです。


高専に通う学生同士。技術への志でつながったオンラインの縁

──まずは自己紹介をお願いします。

名渡山:2023年の10月に入社した名渡山です。バックエンドエンジニアとして、SmartHRの基本機能の開発を行っています。趣味は推し活とパズルゲームです。

お話を聞いた、リファラル採用の紹介者を務めた名渡山さん。

向平:名渡山さんのリファラルで2024年の4月に入社した向平です。私もバックエンドエンジニアとしてSmartHRの従業員ポータルと呼ばれる機能の開発をしています。趣味はインターネットに関わるもの全般で、ブログの執筆などを行っています。

お話を聞いた、リファラル採用で入社した向平さん。

──ありがとうございます。本日は、向平さんが入社するきっかけになったリファラル採用についてお話しいただきたいと思います。お二人は、もともとどのようなご関係だったのでしょうか?

名渡山:私と向平さんは、高等専門学校(以下、高専)に通っていた仲間です。私は沖縄、向平さんは北海道の高専に通っており、「高専カンファレンス」という活動・コミュニティを通して知り合いました。高専を目指したり、通ったりする学生は数が少ないので、たとえ違う学校でも仲間意識があるのです。

向平:私が中学3年生の時に高専受験を志してXで名渡山さんを見つけたのがきっかけだったと思います。その後、東京で行われた高専のイベントでオフラインでお会いしました。なので、オフラインでも顔を合わせたことがある、インターネットで知り合った友達同士といった関係です。

──高専に通う学生のコミュニティがあるのですね。

名渡山:高専生だと聞くだけで、どこの高専か関係なく親近感を感じます。たとえインターネットで知り合ったとしても、高専生と高専卒業生はみんな友達、というような。

向平:高専生は、中学を卒業した時点で技術系の仕事に就くことを志しているので、どこか気質が似ているんですよね。なので、なんとなく安心感や仲間意識があるんです。

──単なる知り合いではなく、お互いの技術へのスタンスに信頼を置いていた関係だったのですね。

外からの情報だけでなく、リアルな様子を知った上で入社したかった。

──リファラル採用の始まりについて教えてください。まず、紹介者の名渡山さんはリファラル採用の制度がSmartHRにあることをご存知でしたか?

名渡山:リファラル採用があることを知っていて、これまでも友人や知り合いを紹介したことがありました。実際に入社してくれたのは向平さんが初めてでしたが、優秀で一緒に働きたい方を誘いたいという気持ちを常に持っています。

──それでは、名渡山さんが向平さんをSmartHRに誘ったのでしょうか?

向平:私から名渡山さんに声をかけました。SmartHRのことは5年ほど前から知っていて、去年の年末に転職活動を始めた時に名渡山さんが在籍しているのを思い出し「繋いでいただけませんか」とXでDMを送りました。

──この連絡を受けて、名渡山さんはどんなお気持ちでしたか?

名渡山:「本当に来てほしい!」と思いました。昔から向平さんのアウトプットを見てきて、その技術やスタンスがSmartHRにぴったりだと思ったからです。たとえ友人でなかったとしても、ぜひ入社してほしいと思いました。

──向平さんがSmartHRを選んだ理由は何でしたか? また、リファラル採用を使って受けてみようと思ったのはなぜですか?

向平:Rubyを扱っていて、それに貢献している会社として真っ先に浮かぶ会社のひとつがSmartHRでした。中でも、ある程度の組織規模があることでSmartHRを検討することにしました。これまでは小規模の会社に勤めていたため、ある程度規模の大きく、マネジメントの層が厚い組織で働きたかったのです。

リファラル採用を利用しようと思ったのは、会社の外から見える情報だけでなく、中から見るリアルな様子をよく知った上で入社したいと思ったからです。実際の仕事はどんな雰囲気なのか、面接で何を聞かれるかなどを把握して採用に臨みたかったこと、紹介者である名渡山さんが推薦してくれるかもしれないという期待もありました。

十代の頃から知っている友人と一緒に働く。リファラル採用に踏み出した理由

──リファラル採用を検討する人の中には、紹介者・候補者ともに「受からなかったらどうしよう」と不安に感じる方もいるのだとか。そのような気持ちはありましたか?

向平:そのような不安はありませんでした。前職で採用担当の仕事をしていたこともあって、採用可否は、その人と、その時の会社が求めている人物像のマッチングであると考えています。そのため、選考結果がお見送りであっても、自分がダメというわけではないことを知っていたからです。

名渡山:「相手が選考に落ちたらどうしよう」という気持ちがなかったといえば嘘になるかもしれません。しかし、SmartHRでは、リファラル採用の紹介者が候補者の推薦文を提出します。私がそれを頑張って書けばきっと受かるはずだと心を決めて、リファラル採用の紹介者になることを快諾しました。

──十代の頃から知っている友人と一緒に働くことに抵抗はありませんでしたか?

名渡山:私は、SmartHRにマッチしそうな友達とは一緒に働きたいと思っているので、あまりそういった抵抗はありませんでした。向平さんはいかがですか?

向平:私は抵抗を感じる気持ちがあります。例えば、同じ高専のクラスメイトと一緒に働く場合は、少し気恥ずかしさがあるかもしれません。高専での私のキャラクターが、エンジニアとしてのキャラクターと少し違うからです。一方で、違う学校に通っていた名渡山さんとは、エンジニアとして仲良くさせていただいてきたので、ちょうどいい距離感のある関係だったと感じます。

──技術がきっかけで友人になり、主にインターネット上でつながっている関係が、リファラル採用にぴったりだったのですね。

意思決定を助けた会社選びの「比較表」。背景にあったのは良い転職を願う気持ち

──ここからは、選考中についてお話を聞いていきたいと思います。向平さんから名渡山さんに声をかけられて選考がスタートし、1ヶ月ほどで内定が出たとか。この間に、紹介者である名渡山さんから向平さんにどのようなフォローがあったのでしょうか。

名渡山:選考中は、職務経歴書などへのアドバイスを行なった程度でした。選考が進むたびにDMで進捗報告をもらっていましたが、大がかりなフォローや情報提供はしませんでした。本格的な相談に乗ったのは、選考が終わった後のことです。

向平:転職活動が一通り終わり数社の内定が出たものの、何を軸に会社を選ぶべきかに悩み、名渡山さんに相談しました。すると、名渡山さんご自身が転職活動をした時に実際に使った比較表を見せてくれたのです。どのような軸で、どの会社と比較したのかが明確で、意思決定の大きな助けになりました。

──具体的には、どのような表なのでしょうか。

名渡山:当時の私が会社選びの軸としていた項目を出し、会社ごとにそれぞれの項目に「⚪︎」「△」「×」をつけたものです。当時この比較表で最も多くの「⚪︎」がついたので、私はSmartHRを選びました。向平さんがこの表を使って比較をした結果、他社に軍配が上がる可能性もあったかもしれませんが、それよりも向平さんの転職活動が成功してほしいという一心でお見せしました。

向平:この表には、「⚪︎」「△」「×」だけでなく、その理由も書き加えられていて、それもとても貴重な情報でした。また、名渡山さんがSmartHRのどんなところを評価したのかが伝わってきて、SmartHRの新たな魅力に気づくことができました。

──具体的な情報提供で会社選びの意思決定をサポートされたんですね。選考中のサポートで心掛けていたことはありますか?

名渡山:本当は、最初に向平さんから転職の話を聞いた時から「絶対にSmartHRが合うはず」と思っていました。けれど、向平さんにとって納得のいく転職活動にして欲しいと思っていたので、あまりお勧めしすぎないように気をつけていました。実際はどう感じていましたか?

向平:そんなプレッシャーを感じたことはありませんでしたよ。私は、選考中にかけてもらった「SmartHRの面接官が向平さんを評価すると同時に、向平さんもSmartHRの文化や働き方が自分に合うかを見極めてね」という言葉がとてもありがたかったです。リラックスして選考を進めることができましたし、「リファラル採用だから、受からなくては」という肩の荷を下ろしてくれました。

──向平さんにとって、最終的な入社の決め手になったのは何でしたか?

向平:「一緒に働く人」です。名渡山さんと一緒に働けるのはもちろん、名渡山さんの上司も同じ高専出身の憧れの先輩であることがわかり「そういう素敵な方々が選んでいるんだ」と背中を押されて入社を決めました。

リファラル採用がもたらした入社後のスタートダッシュ。関係値づくりをスキップできた

──入社後について教えてください。リファラル採用経由で入社して良かったことはありますか?

向平:名渡山さんを通じて仕事に巻き込んでもらえることです。私はプログラムを書くことだけがエンジニアの仕事ではないと考えています。そのため、名渡山さんがイベントスタッフなどに誘ってくれ、早い段階でさまざまな仕事に関われているのをとても嬉しく思っています。

──紹介者である名渡山さんはいかがですか。

名渡山:頼れる友人が社内に一人増えたことです。私がオーナーを務めているエンジニア関連のイベントがあるのですが、昔から知っている向平さんが入社してくれたことで、気軽に手伝いを頼むことができて、向平さんもそれを楽しんでくれているのがとても嬉しいです。

──このリファラル採用を通して、お二人の絆がさらに強いものになったのを感じます。リファラル採用を終えたお二人から、これからリファラル採用をする方に、その良さを伝えるとしたらどんなことを伝えたいですか?

名渡山:私は仕事とプライベートの境目があまりないので、友達と働くのが楽しいですし、リファラル採用を通して友達の転職活動を支援できることを嬉しく思います。もしリファラル採用の紹介者になるか迷っている方がいたら、気軽に友人を誘ってみて、と伝えたいです。

向平:リファラル採用の入社する側のメリットは、これまで作ってきた信用をそのまま会社に持ち込めることです。これにより、通常であれば時間をかけて行う関係値の構築や、仕事を任せてもらうまでのステップを少しスキップできたと感じています。その信用とかけていただいた期待に応えられるように早く活躍したいです。

名渡山:すでに大活躍だと思いますよ。先日も、入社1ヶ月にして社内のLT大会で発表をしている姿を見てとても頼もしく感じていたところです。私もそれに負けないよう、向平さんをはじめ、SmartHRに入社した方に「いい会社だね」と言ってもらえる会社づくりを目指して邁進していくつもりです。

(写真・文:出川 光)