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SmartHR営業から新会社へ出向!葛藤から成長への道を語る

SmartHRのグループ会社で、2021年5月に設立された株式会社BYARD(バイアード)。「社会のリソースを解放し、より自由で快適な仕事環境を創造する」をミッションに掲げ、バックオフィス領域の業務フロー構築と進捗管理をアップデートするプロダクトを開発・提供しています。SmartHRで2部署を経験した後、BYARDに出向した備家 祥永さん(@bika)に、キャリアの考え方、仕事での心掛けについて聞きました!

備家 祥永/株式会社BYARD(SmartHRより出向)
大学卒業後、学術団体向けにITサービスを提供する企業に入社し、法人営業と新規サービス立ち上げに従事。2020年3月、フィールドセールスとしてSmartHRに入社。ラジオが好きで、最近はドライブをしながら聴くのが日課。

新しい環境に飛び込み、自分自身に向き合う

━━現在の担当業務について教えてください。

備家:SmartHRのグループ会社「BYARD(バイアード)」にてクロージングセールスを担当しています。2021年に設立した会社で、メンバーは10名ほどのため、一人ひとりの担当領域が広く、サービスのプラン設計や販売方法の整備など多くのことに携わっています。

BYARDでは、「業務の地図をつくろう」をコンセプトに、業務プロセスを効率的に再設計するサポートを行っています。属人化しブラックボックスになりがちな業務フローを可視化し、最適なオペレーションを実現することで、業務に関連するチーム全員が安心して業務遂行できることを提供価値としています。

━━ステップが見えることで連携しやすくなりますね。もともとSmartHRに入社したきっかけは何でしたか?

備家:実は、転職したいと思って職場を探していたわけではなく、「SmartHRに入りたい」と思って転職活動を始めたんです。それまでも自分の仕事と近い業界だったので、SmartHRの営業資料をダウンロードしたり、noteや記事などを見て、参考にさせてもらっていました。そうした情報から「チャレンジが多い会社」という印象を持ち、新しい環境でもっと自分の力を試したいと思い、入社を決意したんです。入社してみると、優秀なメンバーがたくさんいましたが、一方で完璧ではない部分もたくさんあると感じました。クラウドサービスの特性上、日々進化しますし各組織が一枚岩でやっていく必要があるからこそ、伸び代もたくさんあるんだと思います。

━━転職前から接点があったんですね!SmartHRでの社内異動の経緯についても教えてください。

備家:2020年3月にフィールドセールスとして入社し、新規のMMB(※)の担当をしました。その後、既存のお客さまに向けたセールスを経て、最後の半年はマネジメントも経験しました。
※ MMB:Middle Market Business(中小・中堅企業)

MMBの担当をしていた当時は成果も出て手応えも感じていたものの、もともと飽き性な性格もあり、このままこのポジションでいるのか、次のステップはどこに進むべきかと考え始めた時期でした。自分の進路について周りにも相談したところ、複数の選択肢が見えてきて。すでにお取引のある既存のお客さまに対する領域でも力を発揮できるのではと感じ、その道をたどってきました。

備家:正直、BYARDへの出向は、とても難しい判断でしたね。それまでいち営業としては大きな悩みを抱えることなく、順風満帆に仕事をしてきました。ただ、チームメンバーを抱え、マネジメントを担当した際、大幅に予算に届かなかった苦い経験があるんです。メンバーの一員として自分の感覚のみを頼りにしていた営業時代とは打って変わって、マネジメントだとそうはいかない。組織で成果を上げるために必要な再現性を説明できない、メンバーにうまく伝えられない、そんな壁にぶつかりました。

そこで、いっそ自分の得意な領域で磨きをかける選択もあるのではと考え、ゼロから事業を作ることを経験して体系的に理解し、自分の血肉にしようとBYARDへの出向を決断しました。ただ、本当にとても迷ったんですよね。ある意味、今置かれている場所でうまくいかなかったから逃避してしまったという感覚もあって。でも、この新しい経験を将来的にマネジメントにも活かせるといいなと思っています。

━━同じ営業の仕事でも、チームを持つ難しさがあるんですね。

備家:そうですね。チームで一緒に目標を目指すことは楽しいし、好きです。優秀なメンバーしかいなかったからこそ、自分がうまくリードしていたら好成績につながっていたはずだと感じ、マネジメント担当としての無力さを痛感しました。やっぱりセールスって成果を残してこそだと思うんです。過程も大切だけど、目に見える数字は大前提。そうなると、予算を達成しないと自分の存在意義はあるんだろうかと感じてしまいます。SmartHRには、いわゆる詰め文化はありませんが、だからこそシンプルに「成果主義」の会社だなと思います。牧歌的なイメージを持たれることもありますが、どちらかというと、日々緊張感を持って業務に当たるレベルの高い集団であると思っています。

枠を決めずにお客さまにとことん向き合い、事業拡大へ

━━実際にBYARDへ出向してみてどうですか?

備家:これまでの仕事とは、フェーズがまったく違うと感じています。事業の形を作って、これから成長させられるか、企業の存続がかかったフェーズなんですよね。これまで、新規事業をクローズする判断をした事例も目の当たりにしたからこそ、身を削るような雰囲気を感じる時もあります。今は事業をしっかり大きくしていくために、業務範囲を狭めず、やれることはなんでもやっていくのみだと思っています。

━━これまでのSmartHRでの経験が活きていると実感することはありますか?

備家:ありますね。優秀なメンバーと一緒に仕事をする中で、もっとこうしたらいいなと発見があったり、SmartHRで培ったセールスとしての力はダイレクトに活かせていると思います。
あとは、SaaSのサービスは導入して終わりではなく、売上を継続的に立てていくためにも長く使ってもらうことが非常に大切なんです。SmartHRで既存のお客さまに向き合った経験から、長く使ってもらうためにできることは何だろうと考える視点が養われたと思います。

━━経験がつながっていますね。仕事をするうえでのこだわりや心掛けていることはありますか?

備家:お客さまの困りごとを聴く時に、自分たちの今できる枠の中だけで話さないことを心掛けています。できる・できないは置いておいて、どういった課題を解決できると喜んでもらえるかという目線で向き合うことを意識しています。そうすると、課題の深堀を丁寧にでき、サービスもまだこれから発展させていくフェーズだからこそ、お客さまと一緒に学びながら、必要とされる進化を方向づけられると信じています。これを続けることで、チームで成果を上げていきたいですし、会社の規模にかかわらず、多くの企業で使っていただけるサービスへと育てていきたいです。

自分の得意分野を見つけ、成長することに貪欲でいたい

━━こんな人と一緒に働きたい、こんな人は楽しんで働けそうというイメージはありますか?

備家:これはSmartHRでもBYARDでも共通だと思いますが、どんな環境でも、挑戦を続けられる素直な人ですね。今後もお客さまのニーズに合わせて様々なチャレンジをしていくと思うので、自分の意見を素直に伝えられて、人からの意見をしっかり受け止められる柔軟さがあるといいなと思います。そして、「このサービスを自分の力で伸ばしたい」という思いの強い人と一緒に働けたらうれしいです。

━━異動・出向の経験者として、もしも後輩から「キャリアに悩んでいます」と相談をされたら、どのようにアドバイスしますか?

備家:自分の得意分野を見つけることが大切だと思います。例えば、自分だったら、どちらかといえば何か仕組みを作るのは苦手だけど、数字を出すことは得意で、数字を出すためなら工夫することも苦ではないんです。これは、自己分析だけではなく、他者からどう見えているかという視点、つまり主観と客観の両軸で自分と向き合うと見えてくると思います。その「得意なこと」を理解した上で、活躍できる場所を想像すると、いい選択ができるんじゃないでしょうか。

━━今後のキャリアパスについてどう考えていますか?

備家:正直に言うと、あまり具体的には考えていないですね。目標ありきで逆算的にキャリアを考えていくのが得意じゃないし、好きじゃないので。目の前のことを積み重ねて、目標へ向かって走っていきたいと強く思っています。そして、チームで働くことが好きで、チームだから頑張ることができたり、それぞれの強みを掛け合わせるからこそ、事業の成長が加速すると思っています。だから、自分自身もチームの一員として価値を発揮することを常に大切に、結果を出し続けられる人間でいたいです。

サービスもお客さまの要望に合わせて変化し続けるように、組織も今あるものが完璧ではないし、自分自身もその流れに沿って、成長にこだわっていきたいです。終わりのないものにチャレンジする楽しさを見いだせると、きっと自分のキャリアもうまく軌道に乗るのかなと思います。


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撮影:@4hu(SmartHR)