リファラル採用は、相手の幸せな転職を叶えるだけでなく、仕事への「誇り」を再認識できる機会
SmartHRでは、リファラル採用に力を入れています。それは、紹介者にも入社する方にも良い影響があるから。
このインタビューシリーズでは、リファラルの紹介者とそれにより入社したメンバーに、そのプロセスや工夫した点、リファラル採用のメリットなどを幅広くお話しいただきます。
最初に登場していただくのは、 グロースマーケット事業本部に所属する、セールスの江森樹さん、インサイドセールスの高森恵茉さんです。
社会人アメフトチームで知り合った二人。リファラル採用につながった信頼関係
──まずは自己紹介をお願いします。
江森:2022年5月に従業員数100名以下の企業様への新規導入を提案するセールスとしてSmartHRに入社。その後、500名以下の企業様へのセールスを経験し、今期からは2001名以上の企業様へのアップセルや新規提案を行っています。
高森:前職では人材総合サービス企業で人材コンサルとして従事しておりまして、2023年3月よりインサイドセールスとしてSmartHRに入社しました。入社当初は新規顧客獲得を行い、まだSmartHRを知らない従業員数500名以下の企業様にその魅力を伝える仕事をしていました。その後はインサイドセールス内で別の役割にトライしたあとに、現在は100名以下の企業様に対しフィールドセールスとして新規導入の提案をしています。
──ありがとうございます。本日はお二人が行なったリファラル採用についてお話を聞いていきたいと思います。このリファラル採用では、江森さんが先にSmartHRに在籍されていて、高森さんを紹介したとのこと。もともとお二人はどのようなご関係だったのですか?
江森:社会人アメフトチームで出会いました。私は選手として所属しており、高森さんがマネージャーをしています。同年代であることから仲良くなり、仕事の話も時々する良い関係が続いていました。
高森:仕事帰りにみんなで集まった時には、お互いの仕事の相談をすることもありました。私の前職は人材紹介の会社で、労務が身近な分野だったことから江森さんの仕事の話を興味深く聞いていました。転職を考えるようになってからは、相談に乗ってもらうようになりました。
──仕事の話も相談できる良い友人関係が、リファラル採用につながったのですね。
数字や資料を使った具体性の高い説明と、相手を思った寄り添いの気持ち
──ここからは、リファラル採用がどのように進んでいったのかを伺います。紹介者の江森さんは、リファラル採用の制度をご存知でしたか?
江森:制度の存在自体は知っていました。今回高森さんを紹介するにあたり、あらためて制度の詳細を確認しました。
──江森さんが高森さんを紹介するに至った経緯を教えてください。なぜSmartHRを勧めようと思ったのでしょうか。
江森:私自身がSmartHRをとてもいい会社だと思っていること、高森さんが転職を通して実現したいことを叶えられる会社だと思ったことが大きな理由です。
実際に働きながら、SmartHRの、情報の透明性が高く社外に発信している情報を社内でも体現していると感じれたこと、セールスに必要なナレッジが豊富にあること、オンボーディングにおけるサポートが手厚いことに魅力を感じており、高森さんが活躍できるイメージがついていました。
一方で、高森さんは前職での人材コンサル会社では、一気通貫型の営業で対応範囲の広さからくる業務量の多さや、仕事における納得感が感じられるか?ということに悩んでいるようでした。SmartHRの事業モデルや働き方、人間関係の良さがあれば、それらが解決できるはず。また、自らのキャリアを築いていきたいというキャリア観を持つ高森さんには、実力を評価して報酬に還元できるSmartHRの文化がぴったりだと考えたのです。
──高森さんは、江森さんにSmartHRを紹介された時、どのような気持ちをお持ちでしたか?
高森:前職は外資系の人材会社で、業務範囲があまりに広すぎること、勤務時間の自由がないことが悩みの種でした。そのため、ITや仕組みの力で効率よく仕事ができたり、分業制を導入している会社を探していました。江森さんがSmartHRの話をしてくれた時、まずプロダクトの良さを感じました。また、会社紹介資料を見てみると、他社に比べて情報がオープンなことに親しみやすさを感じました。
──この時、紹介者の江森さんはどのようなことを意識して会社を紹介したのでしょうか?
江森:当時の高森さんは、これまでのキャリア経緯もあり、5千人から1万人規模の会社で働くことを当たり前だと考えていて、SmartHRは転職する会社の候補ではありませんでした。言わばSmartHRは「プランC」。選んでいただく可能性は高いとは言えませんでした。
しかし、高森さんが持っていたインサイドセールスのイメージがずれているように感じ、そこにSmartHRを選んでもらえる可能性を感じました。当時の高森さんは「インサイドセールスは大量のテレアポをしなければならない」という固定観念を持っていたからです。
そこで、SmartHRでは分業制が導入されており、その上で戦略的にお客さまにアポイントメントを行っていることを数字を用いて話しました。インサイドセールスの仕事を正しく捉えてもらうこと、SmartHRでの働き方に共感してもらうことを意識しながら、高森さんが幸せな転職ができるよう丁寧に情報提供したのを覚えています。
高森:そのおかげで、インサイドセールスにはテレアポだけではなくプロダクトの良さを伝えるマーケティング的な要素があることや、SmartHRの分業制を取り入れた効率的な仕事の仕方を知ることができました。また、SmartHRという製品そのものについてもしっかりと説明をしてもらって、なんて魅力的なサービスなのだろうと感動したのを覚えています。さすが、営業マンですよね。
こうしてSmartHRのプロダクトとしての魅力と、具体的な仕事のイメージがついてきたことで、リファラル採用で選考に進むことを決めることができました。
──江森さんからの具体的かつ丁寧な情報提供によって、少しずつSmartHRに目を向けていったのですね。
業務の認識のずれを埋めたこと、中長期的なキャリア実現ができることが入社の決め手
──選考中のことを教えてください。選考に進んでからは2度のオンライン面接とカルチャーフィットの度合いを測る「マッチングチェック面談」を経て内定に進まれています。選考中はSmartHRの選考と並行して、他の会社もご検討されていたとか。
高森:はい、別の知人からのリファラルで、SmartHRの他にもう一社検討している会社がありました。
──当時SmartHRで働くことに対して持っていた不安や懸念事項はありましたか?
高森:SmartHRのバリューのひとつに「自律駆動」があり、入社したら何もかも自力で解決してオンボーディングしなければいけないのではという懸念がありました。また、女性としてライフイベントを迎えた後も中長期のキャリア形成ができるのかも大切なポイントでした。
──それに対し、江森さんはどんな情報提供を行なったのでしょう?
江森:オンボーディングに関しては、まさしくバリューの「認識のズレを自ら埋めよう」にならい、ずれを埋めることを意識し正しい情報をお渡しできるように話をしました。高森さんは第二新卒で、キャリアが浅い人が入社すると置いて行かれてしまうのではないかという不安を持っていたので、主体的な行動は必要であるものの、1ヶ月かけた丁寧なオンボーディングプログラムがあること、入社時期を同じくした同期のメンバーと取り組めるので一人になる心配はないことなどをお話ししました。
また、福利厚生は決まった制度をずっと運用するのではなく、ボトムアップでアップデートしていく仕組みもあることもお話ししました。
高森:この福利厚生のお話は衝撃的でした。メンバーから出される意見の中には女性主体のかなり進んだ制度の提案もあることを知り、ライフプランが実現できそうだと感じたのがSmartHRに入社する決め手になりました。
──選考中のサポートで心がけていたことはありますか?
江森:コミュニケーションをする時に気を付けていたのは、高森さんにとって良い転職になるように、転職することや、SmartHRに入社することを押し付けすぎないこと。高森さんの感じていることを大切にし、時には面接でのアウトプットに向けて壁打ち相手になったり、意思決定に向けての情報の整理を手伝ったりしながら高森さんが後悔のない転職ができるよう、サポートを心がけていました。
──高森さんにとって、最終的な決め手になったのは何でしたか?
高森:業務内容や働き方、キャリア形成のお話を聞いて、短期的な活躍だけでなく、中期的に良いキャリアを築くイメージがついたことです。心が決まってからは「早く入社して活躍したい」と思うようになったほど、私にとって大きな後押しになりました。
リファラル採用がもたらした良い影響は、スムーズなスタートと新しいつながり
──入社後について教えてください。リファラル採用経由で入社して良かったことはありますか?
高森:たくさんの情報を知っていたため期待値のギャップがなかったこと、商品に対して高い理解度を持って入社できたことがとても助かりました。オンボーディング中に入社同期にサービスのことを教えることもできましたし、インサイドセールスとしての仕事をスムーズに始めることができました。
──紹介者の江森さんはいかがでしょう。紹介者として嬉しかったことや、ご友人が入社したことで良かったことはありましたか。
江森:会社や仕事を紹介することで、自身のセールスの方法や会社への考え方を言語化する良い機会になりました。また、選考のアドバイスをしたり、時には頼ってもらうことで成長することができたと感じています。
また、高森さんが入社してからは、会話の機会が少なかったインサイドセールスの部署とカジュアルなつながりができたのが嬉しい驚きです。業務では関わりのない方との会話のきっかけになったり「高森さんをリファラルした方ですよね」と話しかけていただいたりすることもあるんですよ。
──両者にとって良い影響があったとは、良いリファラルになりましたね。
高森:本当にそう思います。江森さんが仕事の基盤を作ってくれたおかげで、SmartHRが長く勤めたい会社になったなと感じました。
江森:嬉しいですね。私がリファラル採用の紹介者として積極的に動けたのは、自分がいいなと思っている会社のことを大切な友人に知ってもらいたいという、いわば会社に対する「誇り」が原動力でした。リファラルの紹介者になることで、自分の仕事や会社に持っている気持ちを再確認したり、成長を実感することができ、この「誇り」を一層感じられるようになったと思います。まだリファラル採用を経験していない方には、お友達を紹介してこの経験をしてみていただきたいです。
高森:そして、SmartHRに入社してみたい方がいたら、身近な社員を探してコンタクトを取ってみてほしいです。そして「ぜひ今の環境と比べてみて」と伝えたい。紹介者の方を通してじっくり会社のことを知りながら選考を進められるリファラル採用を使えば、きっといい転職になるはずです。
(写真・文:出川 光)