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駅員さんをぼーっと見てたらおじいちゃんを思い出した

週に一度ぐらいは一人で電車に乗ります。

少し前に書いた通り、社会復帰も兼ねて、友達とランチ三昧です^^。


駅員さんにはいつも親切に乗り降りをサポートしてもらって、とてもありがたなあ、と思います。

で、先日も駅のホームでぼーっと駅員さんを見ていたら、お尻のポケットになんとなく見覚えのあるものが、、、。

まあ、駅員さん専用の運行表みたいなんですが、蛇腹になっていて、細かく時間割などが書いてあるようです。

うーん、なんかどっかで見覚えがあるなあ、、、


しかし、私は別に”乗り鉄”ではないので、運行表には全く縁がありません。


なんだったかなあ、、、


と思ってよくよく考えたら、


そうだ!



あれだ!!!!




はい、お経の本です。

むかーし、子供の頃に母の実家に遊びに行くと、おじいちゃんが仏壇の前でこれを広げてブツブツ言ってたのを突然思い出しました。

意外だったなあ、、、。

それからしばし、時間が何十年も戻ります。


おじいちゃんは、確か明治45年生まれで、それを聞いたときに「ものすごい昔だなあ」と思った記憶があります。


いわゆる農家のお百姓さんで、普段は田んぼで作業してましたが、なんとなくインテリっぽいところがあって、よく背広を着ては風呂敷包みを持って村の寄り合いに出かけていました。

お酒がめちゃくちゃ強くて、ウチの親父を筆頭に親戚一同がベロベロになっても、一人だけ普段通りでした。


私が小学生の頃、友達とふざけていてバットで瞼の上を切って何針か縫ったときは、

「目の前で星がいっぱい飛んだやろ」

と、冗談とも真面目ともつかないコメントをしてくれました^^。

写真はイメージです(笑)


大学生になって、ある大手の流通業に内定をもらったときは

「あそこに就職したら、海外に転勤するんちゃうか」

と言われて、びっくりしたことがあります。

確かにその会社は当時アジアの国にどんどん進出して、新聞を賑わしたりしていました。

「なんでそんなこと知っとるねん??」

「おじいちゃん、新聞ばっちり読んでたもんなあ」

そして、夏は縁側で、冬は火鉢の前で、鼻の上に老眼鏡を載せて、時々こちらを見ながら新聞を読んでいる光景が浮かびました。

この写真もイメージです(笑)

還暦近くなって、車椅子に乗っている自分を見たらなんていうかなあ?

「・・・・」


あいにく、メッセージは降りてきませんでした。

でも、いいんです。

おじいちゃん、オレ、元気だよ。まだ当分そっちにはいかずに、こっちで頑張るからさ。


そんな言葉を心の中で呟いたのでした。


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