豪雨に注意 土砂水災害① 晴れても危険な急斜面

6月に入り全国的に梅雨入り(沖縄は既に梅雨明けとか)しましたが、従来は梅雨がないと言われていた北海道も、この時期は雨の影響を受けているのは、気候変動による日本列島の亜熱帯化が進行しているのでしょうかね。

そのおかげで北海道が美味しいコメが生産できる適地になったとも云われていますが。

以前は梅雨の長雨と云われるように、雨が降ったり止んだり、晴れ間の見えない日が何日も続くような感じでしたが、近年は東南アジアなどで起きるスコールのように、急な天候変化により短期間に集中的な雨を降らせるゲリラ豪雨や、ある一部の地域に集中して土砂災害級の豪雨を継続的に発生させる線状降水帯といった雨の降り方が目立つようになってきました。

観測史上最大の・・・といった記録的な集中豪雨や降雨量のニュースが連日のようにメディアで報じられていますが、それだけ土砂災害や水災害が起きる可能性が高くなってきたという事でもあります。

急傾斜地やのり面などは土砂災害に、河川の氾濫や満潮時の高潮で水災害のリスクが高い堤防近くと、立体交差点や高架下などで水が溢れたり溜まりやすかったりする低地では水災害に注意が必要です。

特に、土砂崩れやがけ崩れは河川の氾濫のように水位が上がってくるなど、た目でも分かりやすい状況だけでなく、雨が止んだ後で晴れていても突如起きる可能性がありますから、道路や路肩、斜面などのちょっとした変化にも気を付けたいですね。

公園も傾斜地近くは安全とはいえません。

土砂災害にはいくつかの分かりやすい兆候・前兆がありますから、家族や近隣住民などと情報共有しておきましょう。

参考資料:ウェザーニュース社のYouTubeチャンネル「土砂災害の前兆」
https://www.youtube.com/watch?v=DFJnhZJuQQM

この画像は、先日私が出張先で見かけた神奈川県のとある地域で起きた小崩落ですが、この翌日に近隣地域でがけ崩れが発生、散歩途中の人が巻き込まれ死亡するという悲しい事故が起きてしまいました。

小崩落

普段見慣れた、通い慣れた所であれば、些細な異変や変化にも気が付くと思いますから、どんな兆候があると危険なのか、いざという時に避難に時間がかかる、または移動するにも介助が必要な高齢者や、単独行動が難しい未就学児などの子ども達にも周知しておきたいですね。

急傾斜地域で法面に施工されている防護用のコンクリートやフェンス、崩落防止ネットなどで防ぐことが出来るのは小規模な場合であって、広範囲に発生する地滑りや大きな岩の落果に対応出来ている訳ではありませんし、震度3~4の地震が日本列島各地で毎日のように起きている以上、何をきっかけに崩落事故が起きるかは分かりませんから。


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