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物理参考書・問題集のおすすめルート

今日は自学のための参考書・問題集ルートについてお話します。

理科は問題集だけでは不十分で「学び」のための参考書が必要だと思います。特に物理は漫然と問題を解いても理解は難しいです。

例えば、二物体の内力については、意識づけを徹底しないと「??」となり、大きなつまずきの原因となります。しっかりとしたガイドとなる参考書を入れて勉強しましょう。また、本稿で紹介している参考書は、私の意見というより、高校生の使用例を踏まえた活用法という視点でご紹介します。

ルート①(基礎をしっかり学ぶ、物理が苦手な受験生)

参考書 『物理のエッセンス』(河合出版)

問題集 『良問の風』(河合出版)→『重要問題集』(数研出版)

基本、これだけで結構戦えます。エッセンスは、浜島先生の丁寧な解説がよいです。同じ筆者の良問の風を使うことで理解が深まります。ただ、エッセンスの問題演習はちょっとくどいところもありますので、そこはパスしてもかまいません。また、良問の風からのスタートが厳しい場合は、『リードα』(数研出版)などの傍用問題集の応用問題からスタートしてもいいでしょう。力学、熱、波動は夏までに良問の風を終えて、秋までには重要問題集を終えるスケジュールがよいでしょう。電磁気以降は、学校の履修に合わせて数ヶ月遅れの進行になります。

ルート②(ある程度の理解している。物理を得点源にしたい受験生)

参考書『物理教室』(河合出版)

問題集 『重要問題集』→『標準問題精講』(旺文社)

物理教室は辞書代わりに確認程度に使うにはとてもよくまとまっています。また、入試問題もついており、これまた確認には最適です。物理で差をつけるためには、標準問題を完璧にして、ハイレベルな問題に慣れていくことが必要です。そのための教材としては、標準問題精講がいいトレーニング教材といえます。レベルが高く、「どこが標準問題やねん!」とツッコミどころ満載ですが、易しすぎず、難しすぎない問題のセレクションが良いです。

ハイレベルといえば、『名問の森』(河合出版)もありますが、網羅性という点で若干分が悪いかなという印象です。

理科に関しては、網羅性が重要です。出そうなところだけ勉強するのでは、非常に危険です。問題集は特に満遍なく問題演習ができることを重視するべきですね。

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