夏期講習2023。自分を越える夏にする【映像授業受講の注意点(1)。やはり、過ぎたるは・・・の弊害は大きい】
この時期、恒例の企画。夏期講習について書いています。
過去記事はこちら
今回は、映像授業型の塾・予備校についてお話します。私の勤務塾は、映像授業もしていますが、私は担当していないこともあり、客観的に眺める立場になります。
映像授業については、今回、事前に収録した授業を観る形式についてお話します。
私も反転授業で映像を活用していることもあり、メリットを実感しています。言いたいことをまとめて話をするには、一定の時間が必要であり、それを自学の時間で理解してきてもらえるのは、効率的にとてもありがたいことです。
なので、映像授業は、基本学習においてよいものだと思っています。
そんなこともあり、映像授業型の業界最大手の東進の躍進や、河合塾の映像授業ビジネスへの進出(河合塾マナビス)は、納得感が強いです。
ただ、だからといって、諸手を挙げてよいものだとするのもどうかなと思うところがあります。
上手に活用するには、いくつかポイントがあるように思います。
前置きが長くなりましたが、今回はこれについて書いています。
ポイントは2つあると思っていて、今回はその1つについて書きます。
ポイントの一つ目は、講座を取り過ぎないことです。
映像授業の最大の弱点は、受講生が受動的になることです。極端な言い方をすれば、やる気が全然なくても、ブースで映像授業を眺めていれば、それなりに勉強したような気分になることは、問題が大きいと言えます。
また、このような映像授業塾には、チューターという名の営業の人がいますので、どんどん講座を薦めてきます。数を取るとお得になることもあり、ついつい過剰に受講してしまうということになりがちです。
残念ながら、どんなに素晴らしい授業を受けても学習者が自発的に学びをしない限り成績は上がりません。これは、今も昔も変わらない現実です。
受動的なスタンスは、案外弊害を実感しにくいものです。学習習慣が十分でない受験生の場合、映像授業を受けて終わりとなってしまう人も少なくありません。
映像授業塾は、基本的に講座を受けてもらえればあとは、ご自由にどうぞというスタンスなので、能動的に学習をしないことへの問題意識は希薄になります。商売上、そのような傾向になることはやむを得ない側面があるのです。
なので、映像授業の受講は最低限の数に絞るべきでしょう。
そうすることで、時間の隙間をどうすべきかを考えることにつながる。
結局は、受験勉強は自分で考えて、行動するしかないので、時間の存在が自立性を促す側面があります。
映像授業に限らず、夏期講習を授業のスケジュールで埋めてしまう受験生がいますが、ほとんど上手く行っていません。その最大の理由が主体性の欠如なんだろうと私は理解しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?