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中国の高校生の圧倒的強さが描き出す未来地図【数学オリンピック5連覇が見せつける人の力】

7月13日まで日本で開かれていた数学オリンピック。

日本の高校生は、6位と健闘したようです。灘、筑駒といった超進学校の生徒もいましたが、公立高校の生徒も二人代表に入っており、多様なメンバーの構成もあり、希望が持てる結果となったのではと思います。

ただ、やはり注目すべきは、中国代表の驚異的な強さでしょう。

全員金メダルでの5連覇。

好むと好まざるに関係なく、これからは中国が一つの極として世界は動く。
これは、人材面からも確実に言える未来予測でしょう。

そもそもこのような結果は必然とも言えます。
というのも、中国共産党の幹部は、大多数が理系出身。

習近平国家主席も化学工学の出身です。

科学的な知識の土台がある国家的リーダの下で、中国は着々と科学立国の土台を作り上げてきた。

IT分野の驚異的躍進は、決して偶然ではなく、このような人材育成の地道な成果の上に花開いたと見るのが自然でしょう。

これまで、世界の頭脳を「輸血」することで、科学立国として君臨してきたアメリカは、IT分野での中国の急速な台頭に神経を使っています。ハッキリ言えば動揺していると言えるでしょう。

何事においても、2番になることがなかったアメリカにとって、トップを脅かされることは、国を揺さぶる大事件です。

トロンも、飛行機も、半導体も力ずくで、「出る杭」を引きずり降ろしてきましたが、中国にその手が通用するのか。

その手始めが、ITの軍事利用ではと見ています。この両国間のつばぜり合いは、地球の未来を占うといっても過言ではない。アメリカは、そのための膨大な資金を捻出するために、型落ちのアウトレットになったミサイルを、「東洋の国」に高値で押し売りしているようですが、それほど焦っているのでしょう。

これまでアメリカのテレビドラマでは、科学が大好きな少年たちのグループに必ず中華系の子どもたちが入っていました。彼らの才能は昔からアメリカでも飛びぬけていた。ただ、アメリカのハイスクール・カーストの中で、価値のない存在と勝手に見られていただけです。

社会にでれば、彼らは素晴らしいパフォーマンスを見せていた。

その本家が着実に力をつけている。個の力も、その数も圧倒的に豊富な中国が科学の世界でも影響力を持てば、確実に世界は変わることでしょう。

目覚めた赤い龍は、どこまで駆け上がるのか。私たちは、その歴史の目撃者になるのかもしれません。





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