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文系受験生の戦略について考える(1)【まずは自分の「才能」をチェック】

ここのところ、ご縁のなかった文系受験生。今年度は、国公立大学文系受験生が来てくれたこともあり、いろいろと戦略を考えています。

文系受験生の戦略は、理系ほど単純じゃないと前々から思っています。
というのも、文系科目は広義の才能がものを言う場面が多いと思うからです。

理系だって数学とか物理は才能が必要じゃないかといわれるかもしれませんが、それは大学レベル以上の話であって、大学受験レベルでは、一定の努力でなんとかできる部分は多分にあります。

本来はそうあるべきですし、一般入試の理系は、その意味で「健全」とも言えます。

文系科目が、「不健全」な側面をもつのは、先ほど述べたように才能が関与する余地が多分にあることだと思っていますので、戦略は重要だと思っています。

どのように戦略を練るべきかは、まずは自分のタイプを理解するべきだろうと思います。

まず、才能の有無が最初の分類になります。ただ、私のいう才能は、以下に定義するような「才能」です。つまり、カッコつきの才能ですので、ここを明確にしましょう。

文系受験生は、
・英語
・国語
・社会
にとびぬけた「才能」があるかどうかをチェックしましょう。

では、「才能」とは何かを定義しておきます。
・英語
幼少期から英語を話す環境にいて、リスニング、スピーキングがすでに大学入試レベルに到達している方です。
平たく言えば、帰国子女レベルの英語(語学)レベルにあること。

また、そうでなくても英語を勉強だけは、何時間でも勉強をしても気にならないレベルという方

・国語
高い国語力があり、ほぼノー勉で、模試の偏差値が65を超える方。
古典に興味があり、源氏物語を独力で読んでしまうような方も含みます。

・社会
日本史や世界史ならば、とことん探求型の勉強をしても気にならないという方。山川出版社の『詳説日本史』では飽き足らす、『詳説日本史研究』をスラスラ読みこなすような方。
(言い換えると、世界史が大好きであっても、青木裕司先生のようなカリスマ先生の授業を受けないと世界史に興味を持てないという方は、「才能」があるとは言えません)

などを考えています。

理系と異なり、文系は独学がやりやすく、高い興味や能力は、深堀の勉強を可能にします。

そのため、文系受験生の中には、このような「才能」に溢れた方がいます。

自分は、これらに当てはまる「才能」があるのかをチェックしましょう。

ただ、どれにも当てはまらないという方もいると思いますし、その方が多数派だと思います。

そのような大半の文系受験生は、どのような戦略を持つべきか。次回以降考えていきましょう。

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