見出し画像

朝課外廃止は、基本賛成だけど、上手に活用してほしいとも思う理由【あの科目は、やる価値は絶対にアリ】

かつて、こちらで扱った記事。現実はさらに動いているようですね。

九州の公立普通科高校(進学校)には1時間目の授業の前に、0限、朝課外、補習などの名前で実質強制参加の授業がありました。
それがここにきて、一気に廃止に動いているとのこと。
地元の放送局が取材しています。

熊本県の公立高校では全廃されたのには驚きましたが、これも時代の流れなのでしょう。
私も九州の公立高校出身なので、今もなお、朝課外の効果については疑問があります。

しかし、全廃というのもちょっともったいないような気もします。

というもの、理系の理科については、この問題は大きいからです。

教科書で習う範囲を課外でやってはいけないということが与える影響は甚大で、今、私が塾の現場で躍起になっているのは、1日でも早く化学では有機化学を終えること、物理では原子物理の前まで終えることでもあります。

学校の進路が受験の実態にあっていないのは、厳しい現実でもあります。

ただ、課外が事実上廃止され、その後、学校が強制性を伴わない選択制の講座になったのであれば、ちょっと活用法に自由度が上がるのではとも思っています。

特に高校3年生は、柔軟に運用してもいいのではと感じます。週に2~3日は早起きして講座をとるのも悪くないとも思うからです。

私は、↓でも書いていますが、授業を主とするサービスからは撤退しています。

授業は必要に応じて副次的な扱いにしており、予習型の反転学習を採用している単元は、すべて映像化しました。

ただ、それは理系教科の特性に合わせたものである点も強調しておきたいとも思っています。

というのも、英語と国語は、ライブ授業のメリットは大きいのではと思っているからです。

英語と国語は、汎用性のある知識というものは、理系に比べると少ないです。言い換えると、文章という素材をその都度、丁寧に攻略していかないといけません。

そのためのトレーニングとして、ライブ授業はとても効果があると私は思っています。

これは映像でもできるではないかという意見もあるでしょう、確かに可能ですが、ライブ授業では映像では不可能な双方向的なやり取りが可能になります。これが重要だと思うのです。

質問を重視した授業は、通常の授業では難しい課外ならではの取り組みではないかなと思います。

英文解釈にしろ、国語の現代文にしろ、どのような点を大事にし、どのような表現とすべきかは、いつの時代の高校生に共通した悩みだと思います。

個別指導とはまではいかないにしても、外国の授業のような生徒からの意見を重視した授業運営は可能ではないかなと思いますし、それは、語学系の科目との親和性は高いのではと思っています。

性善説を信じて、自主性を重んずることもいいと思いますが、せっかく先生方がサポートしてくださる文化があるのであれば、もっと活用してもいいのではとも思います。

また、現役の先生の負担が大きいというのであれば、退職された先生に課外だけお願いするのも十分ありでしょう。

朝課外は確かに問題はありましたが、強制性の枠が外れたのであれば、活用法はあるのではと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?