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T-SIM7080G-S3のLiPoバッテリーでどこまで使えるか試してみました

以前の記事でリチウムイオンバッテリー(LiPo)バッテリーについて書きました。今回はその続きになります。


どれぐらいバッテリーだけで持つか気になるところ

標準でLiPo用のバッテリーケースがあれば使ってみたくなるもの。幸いにも手元にはLiPoの生セルがあります。
3450mAhと書かれていて中々高性能ではないかと思います。
(本当にこの値であればですが)

今回は下の生セルを使って実験します


気になったら早速実験

今回の試作機にLiPoバッテリーをセットして実験を開始します。
午後9時過ぎにスタートして、どこまで通信できるか?
楽しみですね。


電源を引っこ抜いて実験開始です

T-SIM7080G-S3にはMQTTのクライアントソフトを書きこみました。サーバ側はAWS IoTに接続(SORACOM経由)。
常時通信を行う事として、通信断や電源OFFになった場合にオフライン検知の仕組みを組み込んでいます。
オフライン検知は、実際に通信オフライン状態になってから1分程度で検知をしてくれます。
オフラインになれば、メールにて時刻を知らせてくれるので、これで大体のバッテリー持続時間が分かる仕組みです。


当初、数時間持てば御の字かな、と思っていましたが、予想に反して一晩何事も無くオンラインのままでした。
ここで、ふとボードの消費電力を調べればある程度予想は付くかも、と思いました。

(最初にやっておけ、という話ですが)

ただ、確認する限りでは公式サイトには一切消費電力の事が書かれていません。

とまあ、モデムの消費電力とESPの消費電力を足し合わせれば大体のバッテリー持続時間が導き出せるかなと思います。

今回失敗した事

実験中に気づいたのですが、リレーの電源を直接DC-DCコンバータから取っていたために、バッテリー運用だとリレーが働かないという残念な結果になってしまいました。
これを防ぐにはリレーモジュールを動かす電源もT-SIM7080G-S3のDCピンなどから取ってくる必要があります。
リレーモジュールにT-SIM7080G-S3のDCピンから直接電源供給となると、リレーの消費電力を考えてから結線した方が良いでしょう。
今回はそこまで追い込まず、あくまでT-SIM7080G-S3単体でのバッテリー持ち評価となりました。

そして実験終了

14日の11:48に接続断の通知メールが届きました。
計算してみると38時間と39分バッテリーのみで運用できました。
実際にリレーを動作出来るようにすると、時間は短くなるかと思いますが、ソーラーパネルと併用すれば1日程度の曇りであれば連続運用が可能になるんじゃないかなという所です。

今回の知見を元に、製品・サービスにフィードバックして展開していく予定です。


と言う訳で、T-SIM7080G-S3の情報をまとめるべくnoteのマガジンを作りました!

私が共同代表を務めているGREEN OFFSHOREでは農業向けのIoTサービスを展開しています。
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