mi2yo4@スタートアップ経営者

施設園芸向けリモート制御サービスを作るソフトウェアエンジニア兼経営者。 愛知県のプロジ…

mi2yo4@スタートアップ経営者

施設園芸向けリモート制御サービスを作るソフトウェアエンジニア兼経営者。 愛知県のプロジェクトと浜松市で実証実験中。 灌水や窓開閉の自動化やデータの統計処理サービスなどを構築し始めています。 仕事の依頼についてはinfo[at]greenoffshore.jpまでお願いします。

マガジン

  • 誰でも使える農業のサービスを作り上げる

    農業の問題の一つに灌水の手間というのがあります。 このマガジンでは灌水サービスのこれからの展開について色々と書いていく予定です。

  • 地図・衛星データ活用

    2020年より衛星データの活用に向けて動き始めました。 中断がありましたが、2022年後半から活動を再開しています。 「空き畑検索くん」をクローズドベータ版として始めており、 このサービスは耕作放棄地の検出、ビニールハウスの検出といった農業向けのサービス開発を行っています。 最近作付状況を知りたいという話も聞いて、その他データの表示機能も追加している所です。 ここではサービス開発中にで知ったことや、どのようにビジネスに結び付けるか、など書いていこうかと思います。

  • スタートアップ経営

    エンジニア出身で経営者になりましたが、その中で学びになった事などを書いていく予定です。

  • 全部入りESP32ボード、T-SIM7080G-S3のまとめ

    LILYGOの開発ボード、T-SIM7080G-S3を手に入れました。 ESP32をベースに、CAT-M1のモデム(SIM7080G)、電力管理ユニット、リチウムイオンバッテリー、カメラインターフェースなど、何でもついているユニットで値段も手ごろです。 このボードを使って開発してますが、その中で分かった事柄を書いていこうかと思います。

  • 天気予報・雨雲レーダーアプリ開発

    生産者や試験場の方々と話していると、彼らが今の天気、このあとの天気がどうなるかを気にしているのが良く分かります。 そんな彼らにとって使いやすい天気アプリはあるのだろうか?と考えて、農業向けの天気アプリを開発してみようと思い立ちました。 ここでは天気アプリの開発にまつわる事について書いていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

独自開発したハードとソフトで日射比例灌水の開発と導入

以前、農業での水まきの方法の一つとして日射比例灌水を取り上げてみました。 日射比例灌水が判りやすい理由 上のエントリでも述べていますが、水やり(灌水)で一番判りやすい・導入しやすいのは日射比例灌水かなと思っています。 もちろん、土壌の乾き具合を見て水やりをするのが理想的ではありますが、土壌を計測するセンサが高価な現状では、やはり投下するコストに見合う効果が得られにくいと考えています。 日射はそれなりに計測しやすい 正確に日射量を計測する、となるとセンサの取付け位置を

    • 遊休農地判定は今アツい技術なのか?

      耕作放棄地の検出については各社取り組んでいる様子 衛星データ関連の記事を巡っていて興味深い記事を見つけました。 広島県で行われている衛星データを使った遊休農地、つまり耕作放棄地の検出、という記事です。 耕作放棄地の検出というのは私も取り組んでいるテーマですが、こちらはどう感じなんでしょうか? ちょっと見た感じですが、解説と感想を書いてみます。 SARの特徴とは 特徴としてはSAR衛星データを使った判定方法、というのが挙げられそうです。通常衛星データ、というと下の写

      • 独自開発したリモートスイッチを使って、補助事業を無事終えて気づいた事

        無事に補助事業を終了できました 上のエントリで、浜松市の補助事業に採択された事を書いていましたが、2/29をもって本事業も無事終える事が出来ました。 この補助事業を申請する時に思い描いていた形とは違う形になったのですが、結果から考えるとむしろ想定以上に先に進めたな、というのが正直な感想です。 今日はこの補助事業を通して学んだ事などを書いていこうかと思います。 予定通りに進む事は少ない、その中で何を成し遂げるのか、という軸をしっかりしておく 今回の補助事業、先にも言

        • S-NETのセミナーに参加!

        • 固定された記事

        独自開発したハードとソフトで日射比例灌水の開発と導入

        マガジン

        • 誰でも使える農業のサービスを作り上げる
          12本
        • 地図・衛星データ活用
          15本
        • スタートアップ経営
          2本
        • 全部入りESP32ボード、T-SIM7080G-S3のまとめ
          13本
        • 天気予報・雨雲レーダーアプリ開発
          9本

        記事

          衛星データを使って何に活用していくか

          衛星データを使った開発状況を色々と書いていますが、そもそもそのデータを何に使っているか、という部分をあまり詳しく書いていない事に気づきました。 今回は自分が現在、衛星画像を用いてどのようなテーマに取り組んでいるか、という事を書く事にします。 現在は以下の三つのテーマに取り組んでいる所です。 ビニールハウスの検出 ビニールハウスの検出は衛星画像データから地域のビニールハウスを自動検出する事を目標に開発しているプロジェクトです。 農地というのは本来は厳密に管理されていて、そ

          衛星データを使って何に活用していくか

          T-SIM7080G-S3の開発環境を整える

          これまでLilyGOのT-SIM7080G-S3上での開発を行ってきていますが、開発環境について言及するのを忘れていました。 今回はその事について書いてみようかと思います。 丁度、現場に持って行く用のノートパソコンを入手したので、そこに環境構築する事でインストールの仕方を資料として残せますね。 T-SIM7080G-S3の開発環境は主に二つ 細かい話を言うと、T-SIM7080G-S3上にあるESP32にFreeRTOSというリアルタイムOSを載せるという話もあったり、

          T-SIM7080G-S3の開発環境を整える

          AWS IoT Coreで接続/接続断イベントを検知していますが、実運用してみると、この両者のイベントが瞬電みたく同時に起こる事がままあるようです。なので、必ず接続断→接続の処理順となるようにシステムを組む事が大事ですね。ちょっと嵌りました。

          AWS IoT Coreで接続/接続断イベントを検知していますが、実運用してみると、この両者のイベントが瞬電みたく同時に起こる事がままあるようです。なので、必ず接続断→接続の処理順となるようにシステムを組む事が大事ですね。ちょっと嵌りました。

          【ビジネスの話】会社を設立して1年半が経ちました

          少しずつ前進しています 2022年6月にGREEN OFFSHORE株式会社を立ち上げて、1年半経ちました。 noteを書き始めてから、そう言えば会社経営という話はしたこれまでした事が無いなと思いまして、今回書いてみる次第です。 その中で良かった事や、後から考えればもう少しこうすれば良かったかなという事を羅列していきましょう。 新しい事をやるには周りから見て分かりやすい「ハコ」が必要 私にとって農業向けの機械をコントロールする、というのはそれこそ数年前から取り組んで

          【ビジネスの話】会社を設立して1年半が経ちました

          T-SIM7080G-S3でADS1115とI2C通信

          T-SIM7080G-S3ではIO22ピンが無い アナログ計測をする要件が出来たので、最近使いに使いまくっているT-SIM7080G-S3を利用しようと思い立ちました。 ESP32では、I2C通信で通常利用するピンはIO21, IO22となるようです。 なので、ネット上の情報からI2C通信を行おうとすると、このIO21, 22ピンの利用が前提となります。 ではT-SIM7080G-S3でI2C通信を行おうとすると… 何とIO22がありません! 今回はADコンバータのA

          T-SIM7080G-S3でADS1115とI2C通信

          コメなどの重要品目が平時の2割減で輸入拡大や増産の計画作成を指示、とあります。農作物もすぐ取れる訳では無いのでうまく機能するかどうか不透明っぽくはありますね。 https://mainichi.jp/articles/20231206/k00/00m/010/303000c

          コメなどの重要品目が平時の2割減で輸入拡大や増産の計画作成を指示、とあります。農作物もすぐ取れる訳では無いのでうまく機能するかどうか不透明っぽくはありますね。 https://mainichi.jp/articles/20231206/k00/00m/010/303000c

          農業向けのローコストなリモートスイッチを作っていたら、焼津駅の冬景色を彩る事になりました

          浜松市の補助事業の取り組みの一つとして、ローコストな灌水システムに利用するハードウェアの試作を行う、と言うものがあります。 ローコストを実現するのってかなり大変です このローコストな機器というのがとても難関です。 パイが限られている(と思われている)農業分野では、専用にハードウェアを開発していたのでは、そのコストを回収するには長い年月が必要になってきます。まあ、「割に合わない」形になってしまうんですね。 それを避けたいがために、通常では販売単価を上げざるを得ません。 そ

          農業向けのローコストなリモートスイッチを作っていたら、焼津駅の冬景色を彩る事になりました

          日射量予測Webアプリ「このあとてんき」に今後の雨量予測をつけてみました

          そもそもなぜこの機能をつけたかったのか 現在のバージョンは0.5.2で、この機能のリリース当初から細かいバグフィックスなどを行っています。 そもそも、なぜこの機能が欲しかったのでしょうか。 私は生産者さんや研究者さんなどにインタビューする時がままあります。 インタビューの最中にも天気が急変しそうになると「すみません、ちょっと席を外していいですか」と中断する事がよくありました。 ビニールハウスの側窓や天窓を閉めに行ったりしていた訳です。 ビニールハウスの管理というのはそ

          日射量予測Webアプリ「このあとてんき」に今後の雨量予測をつけてみました

          T-SIM7080G-S3が中々繋がらない原因については、新しい基地局に対してネットワーク登録が出来にくいという事っぽい TinyGSMを使った設定で、 modem.setNetworkMode(38); ↓ modem.setNetworkMode(2); に変更すればOK

          T-SIM7080G-S3が中々繋がらない原因については、新しい基地局に対してネットワーク登録が出来にくいという事っぽい TinyGSMを使った設定で、 modem.setNetworkMode(38); ↓ modem.setNetworkMode(2); に変更すればOK

          PMTiles化した筆ポリゴンデータをLeafletで表示させる

          農水省筆ポリゴンをLeafletで表示させるのに苦労する ベクトルデータについては、最近FlatGeoBufとPMTilesという新しいフォーマットが出てきているようです。 (PMTilesはベクトルデータに加えラスターデータも取り扱えるようです) 今回はPMTilesを選択して、クライアントPCでの表示を行おうと思いました。 PMTilesデータのクライアント表示については、MapLibre GLやMapbox GL JSでの事例が数多く上がっていますが、Leafl

          PMTiles化した筆ポリゴンデータをLeafletで表示させる

          追加購入したT-SIM7080G-S3にSORACOMのSIM(plan-D)を入れたら、中々ネットワークが認識されなくて焦る 一旦、最初に導入したT-SIM7080G-S3で試すと、問題なくネットワーク接続が出来て、それ以降は追加購入の方でも認識できた 何が違うのだろう?

          追加購入したT-SIM7080G-S3にSORACOMのSIM(plan-D)を入れたら、中々ネットワークが認識されなくて焦る 一旦、最初に導入したT-SIM7080G-S3で試すと、問題なくネットワーク接続が出来て、それ以降は追加購入の方でも認識できた 何が違うのだろう?

          浜松市の新産業創出事業補助に採択されて、そこでやりたい事を描く

          私たちは2022年度にあいち農業イノベーション事業に採択されて、シクラメン鉢物に対する自動給液システムを構築しています。 そのあたりについては下のエントリで書いていますし、会社Webサイトにも経過などを掲載しています。 https://note.com/smartagri/n/n03941e8b98fb 浜松市で私たちのプロジェクトが補助事業として採択されました 浜松市でも新産業創出事業補助に採択された事をきっかけに、愛知県の事業とは別にプロジェクトが進み始めています

          浜松市の新産業創出事業補助に採択されて、そこでやりたい事を描く