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Smartとクリスマス

皆様、クリスマスはどう過ごしたでしょうか?

筆者は、お恥ずかしながら!全くクリスマスを理解してなかったなー、と思わずいられない作品に出会ったのが今年のクリスマスだった。

幼少期を日本で過ごし、人生の大半のクリスマスを日本で過ごしたことから、あまりクリスマスを意識して生きてこなかった。クリスマスツリーを飾る、家族で集まるといったクリスマスを過ごしていたのだが、それ以上の意味をクリスマスに見出してこなかった。だが、ここ数年グローバル企業で働き始め、オーストラリアで暮らすうちに、クリスマスの重大さをひしひしと感じていた。

クリスマス近くになると、多くの人が休暇を取り始める。それは良く知られたことなのだが、それよりも何よりも、注目すべきは感謝の言葉や他人のどんな小さな功績を讃える言葉を多く聞くようになる。世界に散らばっている同僚は、基本的にいつも褒め上手なのだが、通常よりも、どんどんと同僚を褒めて、、、褒め上手が増す。前向きな言葉を頂くと、なんだかやる気が出る!ことは否めない。

もちろん、国、地域、その個人が持つ文化それぞれでクリスマスを祝う習慣は異なり、祝う時期も違う。個々人が、それぞれの意味を見出し、クリスマスを過ごしている。それでも、なんとなく、私には持っていない感覚を、同僚やパートナーが持っていることは確実だった。その感覚がなんだったのか、、、「A Christmas Carole by Charles Dickens」の劇を見て、初めてピン!ときた。Light-bulb momentとはこのことだった。

クリスマスキャロルは、クリスマス文化の真髄を表すような作品だった。クリスマス文化で育った人々にとっては、馴染みの深い作品であり、クリスマスの作品といえば、この作品を想像する人々も多いだろう。今年、初めてちゃんとこの作品を観て、同僚、パートナーが持つクリスマスの意味を知ることができた。その意味を持ち合わせていなかった私にとって、新たな大きな価値観を与えてくれた。

多分、様々な文化背景を持った人々と関わることで、よりクリスマス文化の真髄を知りたい!と思ったから、この作品が心に響いたのかとも思う。今まで、あまり他人に感謝する、1年間の恩を返すことを意識して過ごしていなかったのだが、この作品を観てから、クリスマス〜年末にかけて、1年間を振り返るだけでなく、お世話になった人に感謝をしっかり伝えて、2024年を迎えたいと思った。

クリスマスキャロルを観た翌日、キャンベラからシドニーの電車の中で、「私は家族がいないからクリスマスなんてない。ただのいつもの1日だよ。」と友人に話していた人がいたが、その人の目の前には、友人がいる。クリスマスを共に過ごし、日頃の恩を返す相手は家族でなくても良いのでは。是非、「クリスマスキャロルを観て!」と声を掛けたくなった。多分、その人はもう知っているのだろうけど。

名作に触れると、自分の思考の幅がどーっん!と広がる感覚を与えられることがある。機会があれば、どんどんと様々な世界の名作と呼ばれる本、その本を基に創られた作品を観ていきたいと思った。

Christmas Carole by Charles Dickens - 筆者が観た劇は既に終了しているが、気になる方は是非クリスマスキャロルで検索を。


クリスマスツリーが美しい Central Station in Sydney

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