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SESメンバーから見た自社サービス。開発経験を通じて得られた、新たな視点とは?【Engineer's voice#11】

はじめまして。スマレジ事業推進部テックファーム課のTです。

今回は、SESと自社サービスの両面から私の経験について書いていきたいと思います。


~まずは簡単に自己紹介~

■エンジニア歴:4年
物流や保険などの大規模システムの保守開発(COBOL)、倉庫の小規模のアプリ開発(PowerPlatForm)を経験しました。
現在は券売機のバックエンド開発(Laravel)を担当しています。
■スマレジ入社:2023年7月
当社の他社システム開発・SES派遣を担う事業推進部テックファーム課に在籍しています。

転職のきっかけは、
マイナー言語を中心としたキャリアへの不安

私が転職を決意したのは、これまでCOBOLやPowerPlatformといった、少し特殊な技術に特化した経験が主だったからです。当時は、このままでは技術の進化に取り残されて将来的に仕事を見つけるのが難しくなるのではないかという不安があり、主要な技術スキルを身につけることを目的に転職活動を開始しました。

転職当時に感じたスマレジの印象は、自由度が高そう、やりたいことを応援してくれそう(少なくとも頭ごなしに否定されることはなさそう)というものでした。せっかく自社サービス企業なので、技術力を高めていずれは自社サービスにも携われたらいいなと考えていました。

自社サービス案件に正式アサイン
PJを通じて、開発部メンバーとの関わりも

スマレジに入社後、今まで経験のないWEB関係の技術に携われる案件を探してもらっていましたが、なかなか案件が決まらずにいました。

そんな中テックファーム課のメンバーから、スマレジの新サービスである「券売機アプリ」の開発人員が求められることになり、私の希望とも一致したため、チームにアサインされることになりました。ちょうどタイミングが良かった部分もありますが、SESと自社サービス両方を行っているスマレジならではの機会だったなと思っています。

開発体制はフロントエンド(JavaScript)、バックエンド(PHP)、クライアント(Flutter)に応じてチームが分かれ、当初5名(その後3名)のメンバーで開発を行っていました。最初は機能追加から始まり、途中でモニター利用のフィードバックから修正対応を繰り返していきました。

また、業務では自社サービスを担当している開発部のメンバーと直接またはSlackでコミュニケーションを取る機会もありました。開発部メンバーのサポートによってシステム全体の理解度が向上しましたし、自分で考えて行動すると仕事は断然楽しくなるということを実感しました。

▽新サービスの券売機

ユーザーや市場へのインパクトを考える視点

券売機開発を通じて得られたのは、ユーザー視点を持つことの重要性です。日頃のミーティングなどでもユーザー目線を意識した議論がされていることが多かったためです。

私はこれまで大規模システムの一部修正や追加をメインで行ってきたため、「いかに既存部分を崩さず、依頼された通りに使いやすく変えていくか」という点を重視していました。しかし、今回の券売機開発のような自社サービスの場合は、ユーザーにとっての使いやすさはもちろん、実際に市場に出た時にセールスポイントはどこになるのかといった視点からも考える必要が生じました。時には「どんな機能があった方が良いのか」「どうやったら使いやすくなるか」など、原点に立ち返って既存の機能を見直すこともありました。

こうしたユーザー目線を意識した開発は、エンジニアとしての視野が広がる貴重な経験になったと感じています。

プロダクト開発は、技術と人の力の結晶

もう1つ、今回の経験を通じて得たものがあります。それは、プロダクト開発はさまざまな技術や人材の力が合わさって為されるものだという、新たな視点です。

先述の通り、私はこれまでシステムの機能追加や修正を中心に経験していたため、基本的にやりとりが発生するのは依頼主のシステム部署でした。そのためそれ以外の関係者はあまりおらず、システムの全体像があまり把握できていなかったのです。

その点今回は、開発チームだけでなくインフラチームやデザインチーム、QAチームと連携したり、時には外部サービスを利用することもあるなど、さまざまな技術や人が1つのプロダクトを作り上げる過程を経験することができました。やはりモニターさんや営業さんからの要望などを聞くと、「確かにそういった機能も必要だな」と気づかされることも多かったですし、具体的な運用イメージを持ちながら開発を行うことができました。

SESも自社サービスも、
エンジニアとしての本質は同じ

今回初めて経験した自社サービスの開発においては、サービスを作るだけでなく売るところまで想定して必要な機能を考えたり、さまざまな役割を担うメンバーと連携しながら、1つのサービスを作り上げていく醍醐味を知ることができました。

SESと自社サービスにはそれぞれの働き方の特徴があるので、自分の目標に合わせて最適な環境を選択することが重要です。しかしその一方で、SESや自社サービスといった働き方は単なる「手段」でしかないのだと改めて感じました。どちらもエンジニアとしての本質は同じで、技術を用いてユーザーの問題を解決し、価値を提供することに変わりありません。

これからもSESや自社サービスでの経験を通じて、世の中に提供できる価値を最大化していきたいと考えています。


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