鳥取旅行

旅の恥をかき捨て残して(鳥取旅行/前半)

 恥の多い人生を送ってきました。大庭葉蔵になど遠く及ばないレベルだけど。2017年の上半期一恥ずかしい経験をした鳥取旅行の思い出。

1日目 境港

 3月に友人と二人で鳥取を旅行した。2泊3日の日程で、初日は境港へ行った。鳥取空港に着いてホテルに荷物を預け、鳥取駅から電車で3時間かけて境港駅に到着。米子空港? 知らないな。(ちなみに当日は4時起きで、飛行機は朝6時40分羽田発。もうそこからおかしかったと思う。)

 境港は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者水木しげるの出身地で、街は鬼太郎ワールドになっていた。妖怪のブロンズ像が並ぶ水木しげるロードを歩いて写真を撮ったり、水木しげる記念館へ行ったり。カニコロッケバーガーで悲しい思いをしたり、アオサギと猫による魚を巡る攻防戦を見たりした。小雨が降ったり止んだりしつつも、妖怪の街を楽しんだ。ちなみに米子空港から境港は電車で30分くらい。

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 あとはまた3時間かけて鳥取駅に戻り、夕飯を食べて駅から8分程度のホテルに帰った。実はこのホテルでも朝、荷物を預ける際に予約ミスで宿泊できない疑惑が発生するという出来事があった。結局はすぐ解決したのだが、忘れられないのがその時の友人の言葉「どうやって野宿しようかと考えてた」。

2日目 岩美

 2日目は岩美地区を1年振りの再訪。そこは私の愛する水泳アニメ『Free!』シリーズの舞台のモデルとされている場所で、いわゆる聖地巡礼である。私は自他共に認める雨女なのだが、友人も雨女だったからか、その日も晴れそうなのに雨が降りそうという微妙な天気であった。晴れてくれることを願いつつ、観光案内所でレンタサイクルの「まこちゃん1号」を借りる。

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 「まこちゃん」とはアニメの主人公の親友にしてマイプリンス「橘真琴」のことである。ちなみに橘真琴くんは身長180cmを越える長身にかわいいタレ目のスイートフェイス、イメージカラーはグリーン、モチーフアニマルはシャチ、水泳部部長で誰にでも優しく、子どもから近所のおばあさんまでみんなに愛され私にも愛されているがその泳ぎは豪快で荒々しいという穏やかさと力強さ両方を兼ね備えた最強の男である(ここまで早口)。

 アニメに登場する「イワトビックリパン」を前日に予約した時間通りに受け取る。主人公たちと同じジャージを羽織ったら、気合を入れて自転車を漕いだ。電動アシスト最高。
 北へ走り続けると、1年前にも心躍らされた海と街並みが見えてきた。そこからは作品に出てくる風景のアングルで写真を撮ったり、主人公たちの生活を想像したりしながら、心ゆくまで聖地を巡った。途中、神社でお参りをしたのだが、二人で「晴れますように」と海の守り神にお願いしたらすぐに晴れたのには驚いた。「神様仕事が早い」と失礼な感じで喜んで、帰りにはお礼参りをした。

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 1年前には時間が足りなくて行けなかった場所にも行き、ジャージを翻しながら満たされた気持ちで駅に向かって夕暮れの岩美町を走った。私の走る車線と反対側の歩道を歩いていた学校帰りの男子中学生が「お疲れ様です!」と声をかけてきた。私たちに向かって言ったのか確信が持てないまま「ありがとう!」と返しておいたが声が小さくて届いてなかったかもしれない。ごめん。(私たちに対してじゃなかったら完全に不審者でごめん。)冷やかしで挨拶してきた可能性もあるが、それでも嬉しかった。

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 岩美駅に戻ったらまこちゃん1号とお別れをして、お土産を買って鳥取駅に帰った。駅周辺で夕食をとったあと、ホテルに戻って2日目が終了。

こうして鳥取での2日が秒で過ぎた。明日は最終日。3日目の予定は特に決めていなかったので、寝る前に決めたのだがこれがいけなかった。
後半(
https://note.mu/smaragdein/n/na4409d2ac3e3に続きます。

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