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キミの前ではやかましいやつらと、君たちの前ではお喋りをしなくても気が楽だと思っているやつ。


◯本日は、なにやら3人でのお喋りのようですよ。


元「ビジュアル!」
田「…皿っ。」
元「…話!」
田「うお〜。」
中「何してんの。」
田「盛った方がたのしいものを言い合いっ子しているの。」
中「…そう。」

◯また始まった。

田「髪型。特に頭頂部っ。」
元「2個も言うなよ。」
田「いいでしょ。別に」
元「それはビジュアルに含まれるでしょ」
田「そんなことないよっ」
◯けんかしないでよ。不毛だから。(^_^;)

中「…。」
◯あら一人遠くを見て。その目線の先になにがあるの?

田「じゃあ、じゃあ…えーっと。」
◯こっちはこっちで、まだ続くのね。

田「…会話(^o^)」
元「それも話に含まれる!」
田「なんでだよお〜(;´Д`) 審議だ。審議。審判、どう思います?」
中「急に話を振らないでよ。」
元「なるほど。話は振るものか。」
田「さすが、審判。」
◯やかましいわ
中「…。うん。そうだね。」

◯いちばん、大人だった。(;・∀・)

田「分かった。フルーツっ。」
元「それもお皿に含まれる!」
田「なんでだよおお。フルーツだって、カービングの技術はすごいのに。」
元「関係ないじゃん。いまそれ。」
田「範囲広いよ!審議だ。審議。審判、どう思います?」
中「だからぁ~」
◯遮られる。
元「なるほどお。フルーツカービングの発祥の地は、タイだそうです。」
中「一言も、言っていないよ。」
田「ミックスジュースとフルーツ牛乳は別物だそうです!」
中「言ってないって。」
元「ミックスジュースの正式な表記は、『みっくちゅじゅーちゅ』って、本当ですか!?」
中「ちがうだろ、」
◯ちがうよ。※ちがうからね。
元「まゆこだ。まゆこ。」
田「誰それ。」
元「心を捉えてならないとても素敵な人。」

◯ちがうだろー!

田「やっと議員になったんです?」
元「『やっと』も何も。あんた、学生じゃん。」
田「そこは、“ちがうだろ。”」
元「あ、しまった。」
田「なんで悔しそうなの。」
中「次から次へと…┐(´д`)┌」
田「何の話してたっけ?」

◯思い出す程のことでもないことよ。

元「盛った方がたのしいものを言い合いっ子ゲーム。」
田「そうだった。そうだった。」

田「先程の審判の判断は、的確でしたねぇ。」
元「まさに天才ですねぇ。」
田「解説者かよ。」
元「解説者じゃねーよ。」

◯適当なやつらめ

中「つくづく惚れ惚れするよ。」
田「どうしたんですか。審判。」
中「やかましいというのは、才能なんだなあと思って。日常の喧騒を忘れさせるくらいの囂しさかまびすしさがある。」
田「かまびす?なにそれ。」

◯囂しい…やかましいと同じ意味。

元「ものしずかなのも才能と思うよ。」
田「…そうだ!そうだ!うん。」

◯おい、ひとり、意味がピンと来ていないやつがいるだろ。
田「私達には思いもつかない語彙力パンチャーじゃないか!」
◯なんすかそれ。
元「私達が想像もつかないような事を、今心の中で思ったよね。」
中「…。」
元「ほらっ!」
中「いや、思ってないよ。」
元「嘘だ。」
◯嘘だね。顔に、書いてある。
中「ただ、言うほどのことではないから言わないだけ。」
◯賢明な判断だと思うよ。
元「それを留めておくことができるのが才能だと思う。」
田「そうだよ。つい、言いたくなっちゃうもの。」
中「まぁ、分からないでもないけれど。」
田「それで口が滑っちゃって余計なことも。」
元「人の口は、鳥の羽のように軽いと言うからね。それに、沈黙に耐えられるって、凄いことだと思う。」
田「そうだ。そうだ。」

中「そうかな?」

田「そうだよ。」
中「別に耐えてないよ。こちらとしては、代わりにお喋りしてくれる人が居たら代わりにお喋りしてもらうだけだよ。」
田「なんだその、コミュニケーションの放棄はああ。」
元「審判にあるまじき行為だ。」
田「ピー、退場。」
中「だから審判じゃないって。そもそも言葉を交わすだけがコミュニケーションだと思っている人がお喋りで緊張したり、沈黙に耐えられなくなっちゃったりするんだよ。」

元「ギクー(⊙⁠﹏⁠⊙)」
田「グサー(⁠ʘ⁠ᗩ⁠ʘ⁠’⁠)」
元「やめてぇ (⁠´⁠д⁠`⁠)⁠」
田「人の心をおお」
元「ぐさぐさとおお。」
中「楽しそうじゃん。」

◯やっかましいなあ。おい、

元「まあ、審判がそういうなら仕方あるまい。」
田「いっちょ、やったりますかあー!」
中「なにを?」
◯肩をぐるぐるすな。
田「お喋りをだよ。」
中「はっ?」
田「審判にミッドフィルダーの役目を仰せつかったのなら、役目は果たさなきゃ。」
中「絶対、サッカーのルール分かってないじゃん。」
田「うん、あんまり分かってない。…お酒!」
元「それは呑んでも呑まれちゃいけないもの!」
中「まだ、何か変なゲームやってたの!?」
田「酒盛りって言うじゃん。」
中「ねぇ。そろそろ その話 やめにして、お茶にしない?」
元「…!?」
田「…!?」
中「なに。」
元「…」
田「…」
中「え、なに。」
元「一服、盛るってさ。」
田「こわい。こわい。」
元「こわい。」
中「言ってない。言ってない。その発想がこわい。常に考えてなきゃ、そんなこと思わないよ。」
田「常に考えてるんだー」
中「ちがうって」
元「こわい(;´Д`)」
田「こわい位に天才かよ。」
元「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…とか言うけれど。思ったことを口にしないやつの、たまに言う言葉もまた、ポイズンじゃん!」
中「ながいわっ」
田「毒〜♪」


クダラナイコトガスキー戯曲
『盛るなら相手の様子を窺ってから盛ろう。』

日本語訳:小林栄『キミの前ではやかましいやつらと、君たちの前ではお喋りをしなくても気が楽だと思っているやつ。』



またあそぼうねえ〜♪ヽ(*´∀`)ノ



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