"長い映画" の苦い思い出

 This movie is long


 今回は、長い映画の話。

 先日、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観直してたところ、この映画って181分の長い映画だったことを思い出しました。

 通常、90分~120分程度の尺ってのがスタンダードだと思うんですが、自分にとっては、150分程度の映画は ”長めの映画”180分を超えると ”長い映画” に分類してるって感じです。

 もちろん ”長い映画” って、数限りがないんですよね。

 150分程度って大作は多いし、公開時にカットしていたシーンを加えて、ディレクターズカット版や特別編集版としてリリースされるものも多いんです。

 過去の名画と言われる映画の中にも、『風と共に去りぬ』1939(222分)、『ベン・ハー』1959(224分)、『ゴッドファーザー PART II』1974(200分)などなど、200分を越えるものもたくさんあるのです。
 あの黒澤明監督の名作『七人の侍』だって、207分もの上映時間なんです。

 ただ、これらの映画は、後日、ビデオ等やTVで観たものなんで、今回は、実際に自分がリアルタイムで映画館で観た ”長い映画”  について、思い出深いものを "note" していきます。


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■ 自分が初めて観た3時間越えの映画 

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』1984(205分)

 セルジオ・レオーネ監督・脚本、 ロバート・デ・ニーロ主演のギャング映画の大作です。
 当時、大好きだったクリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』を制作したセルジオ・レオーネ監督作品という事で観に行ったのです。...意外とギャング映画好きだったんですよね。

 まあ、はっきり言って、当時は、かなり長く感じてしまいました。
 高校生には、ちょっと早かったかもです。

 普段であれば、公開作品は2回観る自分だったのですが、1回、観て十分でした。
 ただ、この映画の音楽が悲し気で、そこで初めて作曲家:エンニオ・モリコーネの名前を意識することになった作品なのです。

 セルジオ・レオーネ監督の死後、少し大人になってから、あらためて、この映画を観直したのですが、高校時代は退屈に感じた間に、今度は情感を感じたのでした。


■ 何故か、デートで観た3時間越えの映画 ■

 当時、交際していた女の子は、ケビン・コスナーの大ファンだったんですよね。
 おかげで、よくコスナー主演映画を一緒に観に行ったんです。

 そんな中、3時間を超えていたのが

『ダンス・ウィズ・ウルブズ』1991(181分)

 第63回アカデミー賞作品賞にも輝いた、ケビン・コスナー監督・主演の映画です。

 いや~、これも長かった~。
 正直、デートには向いてなかったかもです。

 でも、すごくいい映画なんですよね。
 実は、ストーリーの方はあんまり憶えてないんですが、とにかく大自然が美しかったのです。

画像1

 南北戦争時代の話で、冒頭、コスナーが、おとりとなって敵側の銃口に身をさらすシーンがあるのですが、このシーンがほんと美しいシーンなんです。
 なぜか、このシーンに感動して泣いちゃって、彼女さんから、(何、はじめから泣いてんの?!)みたいな目で見られて、ちょっと辛かった思い出のある映画なのです。


 映画は面白いんですけどね。
 やっぱり、3時間越えとなると、疲労が残るんです。

 『ダンス・ウィズ・ウルブズ』を観た後は、そんなことを思ったんですけどね、その後、再び...


■ また、デートで観てしまった3時間越えの映画 ■

『JFK』1992(189分)


 はい、ご存知の通り、オリバー・ストーン監督、ケビン・コスナーの主演映画です。
 かなり話題になった映画で、オリバー・ストーン監督のジャーナリズム魂が炸裂してる映画なんですよね。
 自らの持論で、1本の大作を作ってしまうという... すごい熱量を感じた映画でした。

 真相は置いとくとして、個人的にはムチャクチャ面白かったんですよね。

 映画の後、お茶しながら、自分は興奮を抑えきれない感じだったのですが、彼女はケビン・コスナーのカッコよさだけを語っていたのを憶えています...

 3時間一緒に観て、話題が共有できないという...w
 ちょっと寂しいですよね。

 そして、その翌年の『ボディガード』を待たずして、『JFK』が二人で観た最後の映画になろうとは...

 そんなこともあってなんでしょうが、"長い映画" はデートに向いてない!と、いまだに思ってしまうのです。


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 『JFK』の5年後の1997年には、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』が公開されます。
 これも、194分という3時間越えの作品だったのですが、"新しい"彼女と観に行ったんですよね。

 大好きなキャメロン監督のスペクタクルでラブロマンスな映画だったんで、3時間越えの作品でも、デートにはピッタリかもと思ったんですが...
 この映画の後、彼女はディカプリオにハマってしまうという...

 

 ... やっぱり、 ”長い映画” はデートには向いてないのです。
     ↑
 ディカプリオは長さとは無関係だろ!


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