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すみれ色の世界への誘い(佐々木悟郎の水彩画)

 Sasaki Goro


 好きなアーティストのレコードやCDのジャケット、好きな作家さんの本のカバーデザインなんかを通じて、自分の感性が魅かれる絵と出会うことがあります。

 自分にとって、佐々木悟郎さんの絵もその一つです。

 

 佐々木悟郎さんのイラストに出会わせてくれたのが稲垣潤一さんの1985年のベストアルバム『COMPLETE』です。


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  初期のシングルを集めた当時のベスト盤で、「ドラマティック・レイン」や「夏のクラクション」、「オーシャン・ブルー」なんかが収録されてたんですよね。
 すごく楽しみだったアルバムだったのですが、ジャケットが佐々木悟郎さんのイラストで、一目見て魅かれてしまいました。

 このジャケット、ほんと素敵な水彩画ですよね。


 当時の自分にとっての「水彩画」は、小学校や中学校の授業でもやってたので、あまり魅力的な手法とは思えなかったのです。
 だけど、水彩でも、こんな表現ができるのかっ!って、ちょっと目からウロコがポーンみたいな感じだったのです。

 おそらく、マスキングとかも駆使しながら、”にじみ”や”ぼかし”で表現していると思うのですが、淡い色合いが混ざり合いながら、ほんとに綺麗だったのです。


 佐々木悟郎さんは、他にも、さだまさしさんのシングル全集や、山田詠美さんの本のカバーなんかで見かけました。

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 佐々木悟郎さんのイラストで印象的なのは、やっぱり「すみれ色」なんですよね。

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 影の部分に印象的に使われる「すみれ色」
 この色使いに憧れて、美術の授業とかで真似したりしてみたのですが、なかなか佐々木悟郎さんみたくできないんですよね。(当たり前だろw)

 

 時々、ポスターやなんかで、佐々木悟郎さんのイラストを見かけることがあるのですが、その度に思い出すのは稲垣潤一さんのあのアルバムなのです。


※そのアルバムの最後に収録されていたのがこの曲
「生まれる前にあなたと」
 ....  なんとなく「すみれ色」を感じるのです。





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