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Mark Davis(マーク・デイビス)を追え!


 国内のミュージックシーンでも、グローバル化に伴って、海外のソングライターたちの曲が見られるのも珍しくない感じですよね。
 特に「嵐」など、ジャニーズ関係の曲では目立つような気がします。

 TVの音楽番組で紹介されるとき、作曲者とかに英語の名前が入ってると、ちょっと、「おっ」みたいな気持ちになったりするんですが、80年代の終わりごろから、よく見かけた英語名の作曲家の一人が

 Mark Davis !

 自分の記憶では、ジャニーズの硬派ロックバンド「男闘呼組」の楽曲でクレジットされていたことが最初でした。 


男闘呼組

『DAYBREAK』1988.8

 映画『ロックよ、静かに流れよ』が評価されてきた中でのデビューでした。
    まあ、正直言って、所詮、アイドルバンドでしょうって感じが周りの評価だったのですが、楽曲は、今、聴いてもカッコいいですよね。

 そして、続いて2ndの『秋』、3rdの『TIME ZONE』がリリースされていく中で、意外と男闘呼組っていいじゃん!みたいな感じになっていくんですよね〜。

『秋』1988.12


『TIME ZONE』1989.2



 この、初期の男闘呼組の楽曲が、全部、Mark Davis の作品だったんですよね。

 当時、大学生だった自分たちは、よくカラオケとかに行ってたんですが、歌うとすごく気持ちいいんですよね。

 カラオケで歌ってると、作曲者の Mark Davis って名前を何度も見るんで、ちょっと気になったりするんですよね。
 まあ、なんか、海外のアーティストなんだろうぐらいに思ってたんですが、洋楽アーティストとしての作品は見当たらなかったんです。

 現代みたいにインターネットがあれば、すぐ、わかったんですが、当時の自分にとっては、ちょっと謎の作曲家だったのです。


 実は、同じような時期にEVEってコーラスグループがいたんですが、その方たちが歌ってた「もう一度Fall in LOVE」って曲も作曲: Mark Davis だったりして、けっこう売れっ子の作曲家さんなんだって思ったりしたんです。


EVE

「もう一度Fall in LOVE」1988.10



  Mark Davis という作曲家さんの正体が分かったのは、社会人になってからなのですが、SMAPの『オリジナル スマイル』って曲が出た時に、やっぱり Mark Davis 作曲作品だったんですよね。

SMAP

『オリジナル スマイル』1994.6



 それで、職場にいたSMAPファン(ベテランジャニーズファン)の方に聞いてみたんですよね。
 そしたら、すぐに教えてくれたんです。

 Mark Davis って、馬飼野康二さんのペンネームだよ~

 と、あっさりと...

 多分、ジャニーズファンの間では知られてる事だったのかもしれませんね。後で調べたら、他にも Mark Davis 名義で、近藤真彦さんの曲とかも書いてたりしてたみたいなんで...


  ああ、馬飼野康二さんか、と

 馬飼野康二さんといえば、当時は、近藤真彦さんの「ケジメなさい」や、小泉今日子さんの「艶姿ナミダ娘」、「渚のはいから人魚」なんかの、ちょっとコミカルで明るい曲のヒットメイカーって印象だったんですよね。


 当時、洋楽がかっこいい風潮があったので、英語名のペンネームも使っていたということらしいのですが、たしかに、あの80年代後半以降は Mark Davis って名前は、あんまり見かけなくなったような感じでした。

 馬飼野康二さんは、90年代から00年代も、KinKi Kidsの「愛されるより 愛したい」や、嵐の「A・RA・SHI」をはじめとして、A.B.C-Z、関ジャニ∞などなど、ジャニーズの新グループのデビュー曲を担当してたりと、ヒットメイカーとして大活躍しています。

 Mark Davis 名義の曲は、タッキーの「愛・革命」以降見かけてないのですが、もしかすると、いずれまた、元気に曲を聴かせてくれるかもしれませんね。



 最後に、職場にいたSMAPファン(ベテランジャニーズファン)の方が、もう一つ教えてくれたのが、Jimmy Johnson っていうのも馬飼野康二さんだよってこと... どうやら、複数のペンネームを持ってるらしいです。

少年隊「What's your name?」