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「七瀬ふたたび」をふたたび...


 先日、フォローさせてもらっているラベンダーさんの記事の中で、「NHK少年ドラマシリーズ」の話が出ていて、懐かしく感じたのです。


 「NHK少年ドラマシリーズ」は、NHKが夕方6時ぐらいから放送していた子ども番組枠のひとつで、小学生の自分は、6時半からの人形劇を毎日見ていたので、その流れで見ることの多かったジュブナイルドラマだったのです。
 自分の好きなSFっぽいドラマも多かったので、全部じゃないけど、気になるやつを見てたんですよね。(後で知ったのですが、眉村卓さんや光瀬龍さん、小松左京さんらの原作もあったみたいです。)

 途中、『600 こちら情報部』って情報番組も始まったりして、「NHK少年ドラマシリーズ」枠は不定期になったりしたんですよね。そんなドラマシリーズなんですが、どうしても忘れられないドラマがあって、それが、1979年に放映された、筒井康隆さん原作の「七瀬ふたたび」なのです。


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 「七瀬ふたたび」は超能力を持った人たちを描いたドラマです。頭の中の考えが聞こえてくるテレパシーや、未来予知能力、念動力や、時間旅行能力など、いろんな能力を持った人物が登場しますが、みんな幸せじゃなくて、とにかく暗く悲しいドラマだったんです。

 最初は、超能力を持った仲間たちで寄り添いながら、超能力に気づかれないように、静かに暮らしていくみたいな感じなのです。
 ですが、後半、超能力を持った者たちを排除しようとする組織に追われることになるんです。ここら辺が、不気味で怖かったんです。
 最終回とか、まったく救いが無くて、小学生の自分にとってはショックな結末だったんですよね。

 超能力を持って生まれてしまったがための悲哀...
 どちらかというと、超能力に憧れを持っていた自分にとっては、この結末は、かなり衝撃的で、忘れることのできないドラマだったのです。




 テレパス能力を持った主人公の ”七瀬” 役には多岐川裕美さん。

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 多岐川裕美さんがキレイだったんですよね~。
 その後、「七瀬ふたたび」は、何度かドラマ・映画化されていますが、自分にとって ”七瀬” といえば、やっぱり多岐川裕美さんなのです。


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 「NHK少年ドラマシリーズ」は、ドラマのタイトルと原作名が異なることが多いのですが、この「七瀬ふたたび」は、原作と同じなんです。
 そのおかげで、後日、原作本と出会う機会があって、ドラマ放映時は知らなかったけど、原作者が筒井康隆さんで、実は3部作の第2作目であるということも知るようになるのです。


 幸か不幸か生まれながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。


 生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と、血みどろの死闘を展開する。



 それぞれ、主人公は ”七瀬” なんですが、ちょっとテイストの異なる3部作なんですよね。

 第1作目の「家族八景」、3作目の「エディプスの恋人」も、面白いんですが、個人的には「七瀬ふたたび」が群を抜いて面白かったです。原作を読んでみると、ドラマの方はかなり忠実に描かれていたなと思いました。(記憶が曖昧なとこはありますが…)
 時々、読みなおしたくなる作品なんです。

 ドラマを見てた自分にとっては、「七瀬ふたたび」の結末の後に、続編があること自体、考えられなかったんですよね~。
 まあ、どんな風につながっているかは、本編の方で確認いただければと思います。