"東京オリンピック" を観ていて、観たくなった映画
いろいろ賛否のあった”東京オリンピック”も最終日を迎えましたね。
やっぱ、終わるとなると寂しい感じなのです。
インタビューの中で、選手の皆さんが、大会が行われた事、支えてくれたスタッフの皆さんへ感謝の気持ちを伝える場面が多かったのですが、いやいや、観てるこちらの方が、選手やスタッフの皆さんに感謝したい気持ちになりました。
政府云々や組織委員会云々はあるだろうけど、運営していた皆さんにも、やっぱリスペクトなんですよね。
何もしてない自分なんかは、ただただ感謝なのです。
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前回のリオ大会ぐらいから、妙に観てしまう競技が「卓球」なんですが、今回も面白かったです。
特に混合ダブルスの時の緊迫感がすごくて、思わず声が出ることも多かったです。
「逆チキータ」「ミマパンチ」等々の技が炸裂すると、かなり興奮させられました。ありがとうございます。
そして観たくなった映画が、松本大洋原作、2002年に曽利文彦監督、窪塚洋介主演で映画化された『ピンポン』でした。
かなりディフォルメされた感じで画かれていますが、実際の競技を観てると、それ以上に劇的な感じもするんですよね。
選手のタイプやラケットのラバーなんかの戦略的な部分を意識させてくれたのは、この作品のおかげなんですよね。
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今回の東京オリンピックでは、いつもにも増して、格闘技をよく観ました~。
「柔道」「フェンシング」「レスリング」「ボクシング」「空手」等々、鍛え上げた身体と技で対戦する競技は、より駆け引きが直接感じられて見応えがありました。
勝ち負けが色濃く出るので、勝った選手もそうですが、負けた後にこそ、その選手の真価が問われるような気がしました。
やはり「礼」というのは大切なんですよね。
その「礼」について、思い出したのは、1984年に製作された『ベスト・キッド』(原題:The Karate Kid)でした。
ジャッキー・チェンのリメイク版ではなくて、ラルフ・マッチオ主演、パット・モリタがマスター・ミヤギを演じた方のやつです。
大切なのは人間性なんですよね。
主題歌はサバイバーの「The Moment Of Truth」でした。
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今回のオリンピックで楽しかったのは、やっぱり新種目なんですよね。
「スケートボード」や「サーフィン」、「BMXフリースタイル」「スポーツクライミング」など、やっぱそれぞれの競技文化があって面白かったです。
「スポーツクライミング」では、敵味方関係なく攻略方法を協議する場面や、「スケートボード・パーク」で、失敗しても高難度の技に挑戦した者を讃える姿など、競う中でも、その競技全体の高みを目指すような一体感が感じられるのが新鮮でした。
その中でも、「サーフィン」で、海へ向かって礼を行う五十嵐カノア選手の姿が、とても印象的でした。
競技相手だけでなく、自然を相手にするスポーツなんだと、あらためて思ったんですよね。
前に『稲村ジェーン』のことも話題にしましたが、観たくなったのは、1984年に公開されたアメリカ・日本合作のドキュメンタリー映画『ビッグ・ウェイブ』
サーフィンだけじゃなくて、ウィンドサーフィンやヨットなんかも出てくるんですが、やっぱり印象的なのはサーフィンのシーンだったんですよね。
そして、映画を彩っていたのが、山下達郎さんの音楽でした。
まさに、「夏だ、海だ、タツローだ!」の時代を象徴してますよね。
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オリンピックについて感想を書こうとしても、なかなか書きたいことばかりになって書ききれないんですよね。
競技なんで、勝ち負けや、成果が出たり出なかったりするものなんで、残酷な部分もあると思うのですが、それを自分の成長につなげられることがスポーツの良さだと思うんですよね。
それが、選手だけではなく、観てる私たちにも伝わってくるものもあって、自分にはオリンピックなんて関係ないと言う人もいるのでしょうが、やっぱりオリンピックって意義あるものだと、あらためて感じたのでした。
すべての選手の皆さんにリスペクトなのです。
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