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久しぶりに観てみた映画の話【トレインスポッティング】

 Trainspotting (at the Amazon prime video)

 久しぶりにその映画を観ると、何か印象が変わってたり、昔は気づかないことを見つけたりすることもあるので、そういう視点で ”note” します。


今回、紹介するのは

「トレインスポッティング」

 監督 ダニー・ボイル 1996年 イギリス
 出演 ユアン・マクレガー


 自分が20代の頃に流行った映画なんですが、当時は、イギリスの若者をスタイリッシュに描いた映画みたいなイメージが先行していました。

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 確かに、あのモノクロとオレンジを組み合わせたポスターはシャレてて、トガった感じもありましたね。


 ”トレインスポッティング” とは、もともと鉄道マニアを指す言葉ですが、廃車置き場が麻薬常習者のたまり場となっていたことから、常習者を指す言葉として使われているらしいです。
 冒頭とラストのタイトルクレジットは列車のイメージで描かれていて、今観てもかっこよかったですね。

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 ストーリーは、ヘロイン中毒の若者たちの青春?映画って触れ込みなんですが、仲間たちと享楽的で刹那的に過ごしていたユアン・マクレガーが、あることをきっかけに、全うな生活をしようとするけど抜け出せない....みたいな話です。
 最後は、結局そうなのって感じで終わるんですけどね。

 正直、今、観るとストーリーは、どうでもいいような感じがしました。

 やっぱり、自分がオジサンになってしまっているのかな~って、下品で汚い場面も多いのですが、今ではちょっと受け付けない感じを持ってしまいました。

 主人公のユアン・マクレガーも逃げてばっかりで、何の解決もしないんですよね。当時は、そのグダグダ感に共感したのかもしれませんが、今回は「もっと怒れよ!、怒っていいんだよ、レントン!」って気持ちになっちゃいました。
(これが歳を取ったということなんでしょうね。)

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◎音楽は今でも最高!

 ストーリーの受け止め方には、多少の違いがありますが、劇中で使われている音楽のセンスの良さは、今でも最高だと思いました!

 冒頭、イギー・ポップの「Lust For Life」


 プライマル・スクリーム、ニュー・オーダー、ブラー、パルプ、アンダーワールドなどなど、当時のイギリス音楽シーンの人気者がずらりと並んでいて、ほんと豪華です。

 ブリットポップやUKロックなんかも流行って、イギリス音楽シーンが勢いがあった時期なので、自分もブラーやパルプ、プライマル・スクリームとかよく聴いていたんですよね。

 映画を観てアンダーワールドの「Born Slippy」が好きでアルバム買ったことも思い出しました。


 ただ、あの頃から20年以上もたってますから、聴いてる音楽の趣向も変化していて、

 今回、久しぶりに観ると、一番、心に響いたのは、ルー・リードだったりしました。
 ユアン・マクレガーがヘロイン注射後に倒れて病院に運ばれていくシーンで流されていた「PERFECT DAY」が渋すぎで、久しぶりにルー・リードのCDを取り出してしまいました。



◎ダニー・ボイル監督について

 ダニー・ボイル監督作品は、実は、あんまり観たことなくて、「トレインスポッティング」と、デビュー作の「シャロウ・グレイブ(1994)」、「スラムドッグ$ミリオネア(2008)」ぐらいなんです。

 けっこう「シャロウ・グレイブ」なんかは面白かったのですが、大好きまでいかなかった感じですね。

 2017年に公開された続編の「T2 トレインスポッティング」も観てなくて、今回、1作目を見直したのを機会に観てみようか、どうしようかと悩んでたりするところなのです。