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大人の夜を感じさせたドナルド・フェイゲンの『ナイトフライ』(私的名盤)

 My Masterpiece

サブスクの音楽サービスのおかげで、久しぶりに再会した「昔、はまった ”アルバム” 」を ”note” していきます。



 今回、再会したのは

ドナルド・フェイゲンの『ナイトフライ』

 アメリカ合衆国のミュージシャン。
 クロスオーバーバンド「スティーリー・ダン」の中心メンバー。


  A.O.R の名盤登場!

 なんてったって、”A.O.R” !
 ”Adult-Oriented Rock”(アダルト・オリエンテッド・ロック)です。

 中学生の頃、洋楽はロック系統が中心だった自分なのですが、邦楽では ”シティ・ポップ” や、”アーバン・ポップ” などと呼ばれていた都会的な曲に魅かれていました。
 まあ、実はロック仲間に隠れて、洋楽の静かなやつ(エア・サプライクリストファー・クロス)なんかも隠れて聴いていたのです。
 そんな時代に出会ったのがこのアルバムでした。

 誰の番組だったか思い出せないのですが、深夜ラジオの中で紹介されたんですよね~、すごいアルバムだって…


 スティーリー・ダンの中心メンバーであるドナルド・フェイゲンが作り上げたこのアルバムは、ジャケットの雰囲気とともに、なんか ”大人” を感じさせてくれたんですよね~。

 針を落とすと、♪~ン、チャチャ、ン、チャ♫ みたいな感じのレゲエ調で始まる1曲目の「I.G.Y」が印象的でカッコよかったのです。


 表題作の「The Nightfly」も渋すぎる!


  タイトルになっている「ナイトフライ」って、”蛾” のことなんですよね~。”ナイトフライト -night flight-” なら ”夜間飛行” なんですけど…
 夜に舞う ”蛾” って、なんか今ひとつのタイトルにも思えるんですが、歌詞を見ると、この歌、ラジオのDJがリスナーに電話をかけてるやりとりの歌なんです。
 そこに出てくるDJの名前が、レスター ”ザ・ナイトフライ”で、そこから採ってるんですよね。
 そう思うと、アルバムジャケットともつながってくるし、このアルバム全体のコンセプトも見えてくるような感じですね。


    ”A.O.R” というと、スティーリー・ダンTOTO、ボズ・スキャッグスなんかが思い浮かびますよね。
 もちろん、70年代後半の ”A.O.R” の名盤たちは大好きなんですが、自分が聴いたのは10代の終わりから20代の頃で、リアルタイムでは聴いてないんですよね。
 なので、自分にとっては、リアルタイムで聴いた、このドナルド・フェイゲンのアルバムが入り口だったのです。

 この『ナイトフライ』を聴くと、中高の頃の深夜を思い出すんです。




「The Nightfly」2017.8.7

 あまり観れない、生のドナルド・フェイゲン


(”A.O.R”については、別の機会に記事にしていきたいと思います。)