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ガンのことを考えていたら急に不安に襲われる ~とあるOLの乳がん日記【61】

61.

病理結果が出たあとは、ひどく落ち込んで毎日辛かったけれど、最近は乗馬をしたり、フラメンコの教室に行ったりして、いろんなことを楽しく過ごせるようになった。
乗馬もフラメンコもとても楽しそうで、申し込みたいなと思ったけれど、やっぱり遺伝子検査の結果が出るまでは待とうと思った。

会社で仲良くしてもらっている子たちと、近くの商業施設でランチに行ったときは、バレンタインの日にみんなでチョコを持ち寄ってバレンタイン会をやろうという企画を立てたりして、少し前とはくらべものにならないくらい元気だった。

そうして過ごしていたら、ある日の出社前、ガンに対する意識向上を目的とした記念日の「世界ガンデー」のニュースを見た。
こういう日があるなんて意識したことがなくて、マイクを持って話してるガン患者さんを見て、この人たちも色々乗り越えて、ここに立っている人たちなんだなと思った。

病理結果が出た直後ほどは、最近はガンに対する恐怖とか、そういうものは薄まっていたけれど、その日の夕方、どういう心の動きがあったのか、仕事中急に不安に襲われてしまって、頭の中と胸がわーっとなってしまった。
そのままいてもたってもいられなくなって、どうしようと思って、そういえば産業医の先生が、気になることがあったら精神腫瘍科に行ったほうがいいと言ったのを思い出して、病院に予約を入れるために席を立った。

基本、一度診察を受けたら、同じ先生にかかるのが通常らしいので、先生の名前で予約をお願いすると、ちょうど明日だったので、そのまま予約をした。
そうして予約を終えたら少し落ち着いていたので、よかったと思った。

とはいえ、もう予約してしまったので、なんともなっていないのに先生に見てもらうのは、少し申し訳ないなと思った。
前に処方してもらった薬も、結局一度も飲んでいないし、なんとなく、精神腫瘍科を受診しても、自分の中では何か劇的な変化があるような感じではなかったので、どういう感じで明日は行こうかなと思った。

なので、たとえば急に不安に襲われたときの対処法を教えてもらうとか、ちょっと気分転換くらいの気持ちで行ければいいか、と思った。

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