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トロプリ二次創作小説「ローラの休日 エピソード6 告白」執筆しました

ハローゴールデンウィーーーク!

さて、トロピカル〜ジュ!プリキュアの二次創作小説、海洋研究者を目指すオリジナルキャラの春波洋樹とローラの恋物語「ローラの休日-真実の愛の物語 エピソード6告白」執筆しました。
アメリカから帰国した洋樹とローラの再会、洋樹の告白、プリキュアの戦闘、盛り沢山の内容となっております。

どうぞお気軽に覗いて下さい!(pixivでは既にエピソード7まで公開してますが、こちらは筆遅で…)


ちなみに、縦読みにしたり、明朝体にしたり行間狭くしたり出来るので、お好みに合わせてお楽しみ下さい。

エピソード6  については、以下のような構成になっています。

オーシャンテラスでの再会

久々の再会はやはり行きつけの店、オーシャンテラスで。航平君がいい具合にピエロ役を演じてくれて、コテコテのときめき〜な感じにならなくて助かりました!航平君かわいいですね笑

エピソード4 で登場した勝浦航平君も、原作にはないこのシリーズのオリジナルキャラです。

洋樹の友達が一人も登場しないのは不自然だし、出来れば洋樹とローラの行きつけの海辺の洒落たカフェみたいな店を用意したいと思っていて、でも高校生が一人で洒落たカフェとかあんまり行かないし…だったらそこの店の子が洋樹の友達っていう設定なら無理がないかなと思いました。

航平君は洋樹の前だとああですが、めちゃくちゃいい奴で。もともとローラに惚れるって言う設定は全然考えてなかったけど、エピソード4 で、自己紹介でにっこりされちゃったから、勝手に惚れちゃいました。惚れるっていうか、むしろ洋樹に対してくっそ〜羨ましいな〜、って感じが強いのかと。

ぜんぜん意図してなかったのに、キャラクターが勝手に頭の中で動いてくれて物語が進んでくのは、物語創作の醍醐味の一つなのかも。

洋樹と航平の絡みは楽しいので、また登場させたいです!

告白@洋樹の家

とうとう!

告白のシーンはやっぱり洋樹の特性と過去の描写抜きにしてはできないので、母親の話の流れからすっと出てくる感じにしたかったのです。

洋樹の告白のシーン抜粋

 ローラは立ち上がってタペストリーの前に行くと、イタリアに張られた、恐らく子どもの頃の洋樹と、女性が写っている写真を指す。
「ねぇ、洋樹。これ…この写真に映ってるの、お母さん?」
「ああ、そうだよ」
「素敵な人ね、洋樹のお母さん。理知的で、愛情が深くて…。写真を見るだけで伝わってくるわ」
「そう?もともと風邪一つひかない元気な人でさ。いろんなとこに連れてってくれたよ」
「人魚に親はいないけど、まなつと碧さんとかを見てれば分かるわ。母親って、特別な存在だって。寂しかったわね…」
「まぁ、ね。あの時は、俺の人生終わった…て思ってずっとしょぼくれてたけど…でも、亡くなってしばらくしてから、母さんが残してくれた手紙を親父から渡されて」
「手紙…?」
「うん。小さい頃から俺変わり者でさ。学校では殆ど喋んないし、あんまり友達と連むこともしないし。クラスメートからはクールとか、生意気とか変に一目置かれたり。教師からは、話せない訳じゃないんだからもう少し周りと協調したら、とか言われて。そういうのうんざりだったんだけど、母さんは俺に、友達作れとか何にも言わなかった。洋樹には、私とお父さんがついてるから、それでいいって、いつも言ってた…」
「…うん…」タペストリーを見ながら語る洋樹の言葉一つ一つを逃したくない。ローラは心の奥深くまで刻み込むように洋樹の言葉に耳を傾ける。
「手紙にも、俺は周りとは一風変わってるけど、自分の思う通りに進んでほしい。母さんはそれを見てるって。自分の思う通りに生きていれば、必ずそれを認めてくれる人が現れるからって…」
 洋樹はタペストリーから目を落とし、続ける。
「それを読んだら、なんか生きる勇気が湧いてきたっていうか…、俺が生きてることで、母さんも生き続けるんだって、そんな気がしたんだ」
 ローラは洋樹の横顔を見つめる。その言葉を噛み締めながら目の奥が熱くなってくるのを感じ、頷く。
「だから、ローラが俺の生き方が好きって言ってくれた時は、本当に嬉しかったよ…」
 窓から涼やかな風が吹いて、カーテンを揺らす。午後の日差しがレースカーテン越しに穏やかにゆらゆらと差し込んでいる。
 洋樹はローラを見つめ、迷いなく言葉を続けた。
「ローラ……。好きだ。付き合ってほしい」
 自然と、しかし揺るぎなく溢れ出した告白は、暖かい風となってローラを包む。胸の中にすーっと穏やかな光が灯され、心は洋樹の元に真っ直ぐに向かおうとしている。
 しかし、どうしても一歩が踏み出せない。
「…すごく…嬉しい…けど……」
「…けど…?」
「でも、私は…」
 ローラがそこまで言うと、ドッカーンッ…と、海辺の方から激しい衝撃音が響いてきた。

洋樹の母親の言葉は、わたしが自分の母(健在です)から感じていた&言われてとても嬉しかった言葉を、洋樹と洋樹の母の立場や性格に置き換えたものです。

私も子どもの頃繊細さや場面緘黙(ばめんかんもく)という特性があって、それによって集団の中で苦しんだり葛藤することはあっても、思い悩んだり劣等感に感じたりしなかったのは、一重に明るくさばけた性格の母のおかげだなぁと思います。

洋樹は場面緘黙っていうわけじゃないかな。天才肌でとにかく集団が苦手なかんじ。

この、集団と個人の関係においてトロプリの面白いところは、メンバー5人個々が集団においてはちょっと難を抱えているけど、その5人が集まって学校全体に新たな風を波及させていくところです。

まなつは最初他の子たちの中で浮いたり引かれたりしてるし(本人全然気にしてないけど)、みのりや飛鳥は集団に進んで馴染もうとするタイプじゃないし、さんごは集団に溶け込めるけどその中で自分自身に矛盾を抱えたり葛藤したりしているという。

ローラは自分のことになると超自惚れ屋で周りが見えてないくせに集団のリーダーになろうとするから、面白いです。でも周囲にさりげなく目を配ったり根底に芯が通ってるし公正さがあるので成長したら革新的ないいリーダーになるんじゃないかと思います。

それと対比して描かれているのが生徒会長の白鳥百合子さん。ちょっと保守的で妥協点を探り集団を丸く収めようとするリーダー。でも彼女もトロプリメンバーとの関わりを通して変わっていきます。

ちょっと脱線しましたが洋樹のキャラクター特性も私自身の経験とトロプリの影響が相互作用してるっていう話でした。

プリキュアの戦闘

このシリーズの読者はほとんどpixivのトロプリファンの方だとは思うのですが、原作知らない方も想定しているので一応プリキュアの説明も入れておきました。

真面目に戦闘実況するとコミカルな感じ出て面白かったです。ドラクエとかの、会心の一撃を放った!とか思い出しました。

原作の戦闘シーンについては、防御&攻撃補助が得意なコーラルと、俊敏なラメールの連携が流麗な感じがして個人的に好きです。

敵の名前がヤラネーダとか、ヌメリーとか、まんまやん!ってのがいいですよね〜。就学前の子どもたちを対象視聴者として想定してるからだと思うけど。

戦闘後 次回への布石

さて、戦闘後の洋樹の心配に対するローラのツン具合が個人的なツボですが、それは置いておいて…

ヌメリーが悪役っぽく内面をえぐってきたのが少なからずローラに影響を与えたみたいです。

戦闘後に楽しい感じで終わったと思ったら…

ローラの思い詰めた表情のカットで次回に続きます!

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