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葡語の「próximo」には英語の「next」と同様に「次」と「近く」の意味がある
トップ画像の文を直訳すると、
「秘訣は隣人を愛すること。
だって前のにはその価値がなかったんですもの」
となるので、
一見ちんぷんかんぷんです。
❓❓❓
なお、
これは私が挙げる例文だけあって
真面目な文ではなく、
ちょっとしたジョークです。笑
😜😜😜
それでは、まず前半部分を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1657422775534-UG4yjAJPyV.png?width=1200)
「O segredo」 = 「秘密」、「秘訣」
「é 」= 「である」を意味する「ser」動詞の現在形3人称単数
「amar」 = 「愛する」
「o próximo」 = 「次のもの」、「近くのもの」、「隣人」
聖書に記される「隣人を愛する」という表現は
「amar o próximo」なので、
ポルトガル語圏の人は
この前半部分を一目見るや、
「秘訣は隣人を愛することです」
と言っているのだと解釈し、
何か格言的な文だという「期待」を抱きます。
ここでちょっと弁明&注意事項を挟ませて下さい。
記事タイトルを
「葡語の『próximo』には英語の『next』と同様に
『次』と『近く』の意味がある」
としてしまいましたが、
これは
「próximo」と「next」が同様の概念を表す
単語であることを表現しただけのものです。
ポルトガル語では「近所の人」という
生活レベルの話での「隣人」のことには
「vizinho」や「vizinhança」という語を、
宗教・道徳上の「隣人」のことは「próximo」という語を
用いるという使い分けをしますが、
英語の場合は、「お隣さん」も宗教・道徳上の「隣人」も「neighbor/neighbour」なので、ご注意下さいね。
...が、
これに続くのがこちら。↓
![](https://assets.st-note.com/img/1657423391980-0NxEytTXJR.png?width=1200)
「porque」 = 「何故ならば」
「o anterior」 = 「以前のもの」
「não merecia 」= 「それに値しなかった」
ここで読み手は
先ほどの「o próximo」と対比されるものが
「o anterior(以前のもの)」であるため、
先の「o próximo」とは「隣人」ではなく
「次の」という意味だったのだと気付いて
「あ、だまされた!」
と思わず苦笑いしてしまいます…。苦笑
つまりこれは、
「元彼はダメ男だったんだから、
次彼を愛するっきゃないでしょ?」
という意味を
格言チックに表現した
ブラジリアンジョークだったというわけです!
😜😜😜
なお、
押し売りチックでナンなのですが、
冒頭の和訳
「秘訣は隣人を愛すること。
だって前のにはその価値がなかったんですもの」
の「前のには」を
「以前のには」などにしなかったのには
ワケがあります。
それは、
まだ読んでいらっしゃらない方に
こちらの記事も読んで頂けたら嬉しいナ
と思ったからなのです。
↓
なにせ
ポルトガル語スピーカーにとって
(恐らく西洋の言語をしゃべる人全般にとっても)
「o anterior」(=以前のもの)とは
「後ろ」にあるものであって、
それを「前の」と表現する日本語って
不可解過ぎますから!
😲😲😲
というわけで、
本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!
![](https://assets.st-note.com/img/1657427810678-3BMnRPr39P.png?width=1200)
※ 「言語って面白いよね!」、否、
「調べてみよう!電球」はこたつぶとんさんの作品です。
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