ごにん
当たり前だと思ってたものを失った
当たり前なんてこの世にないと日々
思ってたのに
彼らには対してはそれを考えていなかった
あれは何年前の大晦日だったけな
たくさんの報道、速報
いろんな情報が交差してた
正直ぜんぶどうでもよかった
何が真実で何が嘘なんてどうでもいい
目の前の事実だけが漠然と心臓を抉った
ただ、私の中の彼らは誰にも汚せない
それも事実として分かっていた
誰かのせいでこうなったってみんな言う
でもわたしの見てきた彼ら
事実を誰かのせいにする人たちではないから
今でもあの日抉られた部分は空っぽのまま
きっと埋まりはしない
だけど、やっぱり
わたしのなかの彼らは誰にも汚せれないんだ