運命は切り開くもの　①

運命は努力次第で変えられる

人生を動かす一番のきっかけは、人との「出会い」であり「縁」といってもいいでしょう。では、どうすればよい縁と巡り合うことができるのか。今自分が置かれた立場の中で、誰か（取り分け身近な人）の役に立とうとする純粋な想いを持ち、実践することにある。

始まりの瞬間

毎日、仕事と自宅の往復で
代わり映えのない生活を繰り返しいた。

仕事の都合で各地を転々としていて
5年前に今の場所に移り住んでいる

相変わらず、仕事終わりに
スーパーでビールとあてを買い
部屋でテレビを見ながら
ぼーっと過ごすのが日課である。

ちょうどその年の夏の終わり頃
久しぶりに高校のツレからラインが来た。
いつもの『元気か〜』の適当なやつと
思いきや、どうも秋に高校の同窓会がある
との連絡だった

話によると学年全体での同窓会らしく
もう半年以上前から話が進んでいて
盛り上がっているらしい...

グループLINEも作成されていて、すでに
同窓会の招待状も送られて来たとのこと

ホームページも開設されていて
そこに参加可否の一覧と住所不明の
行方不明リストがあって、そこに自分の
名前があるらしく、それを見て
わざわざ連絡をくれた次第だった

俺は全く知らなかったし
想像すらしていなかった...

『とりあえず、グループLINEに招待するから
そこに入って、幹事に連絡をしろ』と言われた

『了解！』と返事をして
めんどくさそうなのでしばらくは
何もせず、ほったらかしにしていた

さすがに招待されて、そのままだと
ツレの面子もあるし仕方なく
グループLINEに入ってみた

入ってみると、100人程度の人が
登録していて、仲の良かった奴らの
名前も並んでいた...

まあ、地元を離れて転々としていて
疎遠になってたし仕方ないかなーって
思いながらも、『誰か連絡しろよー』って
1人で呟いていた

そうすると、すぐに幹事からLINEで
連絡が来て『招待状を送るから住所を教えてくれ』と言われたので素直に教えて
招待状を待つ事になった
たぶん、行かないと思うけど...

なんか大層な感じになったなーって
少しめんどくさく思えて来た

何人かがグループLINEでやりとりをしており
その度にLINEが反応していた

ぼーっと誰が登録してるのかを見てみると
すぐわかる奴もいれば、この人誰やろーとか
言う人も沢山いた。

そんな中、1人気になった人がいた

名前は本名ではなく、名前の一部を
英語にしたニックネームで
アイコンは子供の写真になっていた

でもその女性が誰だかなんとなくわかった

その時に思ったのが、懐かしいのと
同時に、そりゃそうやなーって何故か寂しい気持ちになったのを覚えている

卒業して30年近くも経っており
それぞれが色んな人生を歩んでいて
みんな幸せなんやろなーってしみじみ思った

また次の日から
代わり映えのない生活を送っていた