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運命は切り開くもの ⑥

心のままに

同窓会まであと1ヶ月かー
まだ、参加可否の連絡してないなー
おおかた、不参加でかたまっていた

彼女は早い段階で参加を表明していたが
特に来て欲しいとかの催促はなかった
本心は一緒に行きたいと思っているみたい
だけど、俺の天の邪鬼な性格を知っているのか
あえて触れては来なかった。

むかしから、そうやってこっちの気持ちを
察してくれていた

ちょうどその頃、実家に帰る用事が出来たので
それを口実に、彼女に連絡をした
『今度、帰るから、良かったら飯でも
どうかなー』って誘ってみた

断られたらかっこ悪いなーって思ったが
心のままに、行動しようと決めていた

今は素直に会って話がしたい

あれ⁉︎なんか彼女が積極的だったはずなのに
めちゃくちゃ気になってるのは俺の方かも...

彼女は、『いいのー 本当に会うのー
ほんまに、いいのー』って少しテンションが
上がってるがわかった
喜んでくれてそうで、ひとまず安心した

なんか急に会うと決まると
彼女は急に自分の身なりや、歳を取ったことをアピールしはじめ、気づかへんかったら
どうしよーって不安がっていた
歳をとってもよく思われたいのが女性なのかな
って思って、少し笑ってしまった 

彼女の印象は、18歳のまま止まっている
当時はずっとおさげ髪で、真面目な感じで
ちょっとぼーっとした顔(おっとり顔⁉︎かな)を
して、いつの間にか近くにいて笑っていた
本当に優しい顔で笑っていた

この子が大人になってどう変わったのか?
垢抜けて派手になってるのか?
それともあの頃のまま大人になって
まだおっとりしているのか?
想像出来ないが、楽しみでしょうがなかった

俺もそれなりに老けたが
もともと童顔なのもあって
年よりは若く見られる事が多くさほど
変わっていないと自分では思っていた

とにかく、今週の金曜日に仕事終わりで
帰るからと、時間と場所を二人で決めて
約束をした
何故か彼女の要望で地元近くの
サービスエリアの駐車場で待ち合わせ⁉︎
これは、外だし若干暗いからと言う
彼女なりの作戦みたいだった
往生際が悪く気にする性格は
変わって無さそうだった

さあ、会ってお互いにどう思うのか
先の事はわからないが、何かが動き始めるのは
間違いなさそうだ

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