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「北斗七星」を聴きながら

「北斗七星」。

伊勢正三さんの、41年前のこのアルバムを
高校生の頃、買った。
「かぐや姫」から「風」へ、
ショーやんが独立後、最初に出した作品。

きっとアコースティックギター一本で
書き上げたであろう、渋い楽曲が並ぶ。
孤独と哀愁、それでいてどこか優しく、
僕にとっては癒やし、希望の一枚だった。

あれから、41年。
当時はLPレコードであったが、
僕が社会人になってから
CD版がPANAMから出て
空かさず買った。

収録の10曲のなかで
アコースティックギターの
イントロに哀感がある
「想い出がつきない夜」を当時僕は
アルバムが擦り減る程、聴き込んでいた。

♫「ひとつだけちぎれた雲に
もしも心があるとするなら
どこに魅かれてこの街へと
流れきたのか
そしてどこへ行くのか」
「心には いつか消えてゆく
長い影法師をひいて
こんなにぎやかな街並みに
まぎれていると
過ぎたあとで知る 季節よ」


「想い出もあとで過ぎてしまえば
なぜか悲しいことばかりじゃない
そして街を出てゆく」

♫伊勢正三「想い出がつきない夜」

今、久しぶりに聴きたくなって
20年近く前に買ったアンプと
スピーカーで聴いている。

やはり、音響機器には拘りたい。
40年以上前の伊勢さんの歌声とサウンドが
衰えることなく、瑞々しく蘇る。

多感で悶々と悩んでいたあの頃の僕の、
想い出と共に、戻ってくる。

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