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友と揃いの一冊〜手帳の佇まい(29)

僕の友人、漸く50代を迎えた彼の手帳は、「ほぼ日手帳WEEKS」。34年のシステム手帳狂の僕が、2年前、彼に薦めた綴じ手帳です。

その夏、彼は1ヶ月ほど入院し、僕が薦めたその手帳に、病室での日々を書き記していたそうです。

例えば、毎朝必ず同じ時刻に窓外の鶯が鳴くこと、それは決まって午前4時45分との発見。あるいは、その日の看護師さんの優しい言葉。僕は、病室にブラインドから射し込む朝の陽射しと彼の手帳時間を思い描いた。

先日彼から電話があり、「来年1月、また入院します」。彼は2023年版「ほぼ日手帳WEEKS」に、日々の記録や想いを刻むつもりと、言い添えました。

〈「ほぼ日手帳WEEKS」の魅力〉
①ライフログ、日々の想いの記録
過去の出来事、それに紐付く想いを辿るには、システム手帳よりも綴じ手帳のほうが、年度で一冊に束ねてあるので、重宝する場合あり。

②抜群のサイズ感
文庫サイズの「ほぼ日手帳」より「WEEKS」は小柄で細長く、ジャケットによっては胸の内側ポケットに入る。大き過ぎず小さい過ぎず、絶妙な大きさ。凄い。

③紙の質感と方眼
その紙は触り心地に安心感。ツルツル過ぎるとページをめくりにくいが、僕は適度なウェット感あり。また、方眼の自由さが落ち着く。

④フリーページの豊富さ
後半にある方眼の自由記載のページが沢山あるので、日々の日記、感じたこと、留めたい要点などを先頭に日付入りで記す。さすれば、前半のウィークリーのページの日々と頭の中でリンク出来る。

彼の電話を受け、僕は決めたのです。 
来年は3年ぶり※にライフログに限っては「ほぼ日手帳WEEKS」を使おうと。彼とお揃いの手帳を使い、彼のようにその日がどんな日だったのかを残そうと。
※3年前は、ライフログはWEEKS、越年するデータや言葉はシステム手帳の2冊を使用。

彼の身体が無事に回復し、健やかな日々が少しでも早く帰ってくるように。そして、彼のご家族が安心出来るように。僕には祈ることしか出来ないけど、せめて手帳で伴走したい、同じ時を刻みたいという、僕からの勝手な想いですがね。2023年はfILOFAX「NAPPA」との2冊使いです。

来年、皆さんの健康で充実した手帳ライフを祈念いたします。

吉田かばん製の黒革カバーを使用しています。

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