アーティストの役割

アーティストとは何か

アーティストとして社会に対してどんなふうに関わっていけるのか、提供できるのかずっと考えている。

わたしの定義するアーティストは一般の言うところとは些かズレる。技量が優れているか否か、有名か無名か、は基準にならない。

バカみたいに一生それを追究し、鍛錬していけるか、自分の理想の美の世界観を磨き続けられるか。止められても貶されても喜びを持って損得無しにやってしまうのがアーティスト。

やもすれば自己満の世界に入りがちなので、そこに他者との共感、循環が加わってはじめてアーティストの存在が活きてくる。

アーティストが社会にもたらす役割

アーティストは基本的に異質で、ずっとその土地に住んでいても思考回路が違いすぎて同質化は出来ない。孤独と隣り合わせで生きる存在。

それがアーティストの役割の一つ。

遠くから離れて見ることが出来る。ずっと見てきた当たり前のモノを毎日新たに発見している。

例えば今生きて存在していること。その土地の風景や恵み。人とのつながり。

日々感動を持って向き合うこともできるアーティストは当たり前と受けとめている人たちへ気づきを与える役割を担っている。

無から有を生む役割

アートって貨幣経済、物質経済の中ではモノすごく工夫しないと成立しない。アーティストは一応は自分の創意工夫を試みるべきで、運だけに任せず、最初から無償提供する気になってもいけない。

ダンサーは物質と無縁で身一つでイイわねなんて誤解されがちですが、経費は自分の人生全部ってことを忘れちゃいけない。

踊りたい気持ちにどうしても負けてしまいがちだけど、絵を描いてタダであげまくっていたらそれはただの道楽で自分の為にもならない。貨幣経済の社会では自分に価値をつけるのを努力してしないとね。

異邦人として交わる

自立したアーティストとしてその空間、土地の魅力を掘り起こして目の前に表す。

一個人としてその地に生きている人たちとつながりながら、その人たち自身が土地の魅力であり誇りなのだと自覚してもらえたら、役割を果たしていると言えるのではないか。

アーティストはその人、土地、時代の鏡。

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