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オペラの音楽稽古

オペラ公演に向けて

いよいよオペラ稽古に参加する。今までは小さい規模の公演だったから、ダンサー1人だけとか演出助手や事務方も兼ねるとか1人何役もやったけど、今回は市民オペラとはいえ大所帯で演出も演出助手も事務方も揃って私は逆にラクしてる。

オペラではダンサーの出る場面は少ないから、踊るだけならかなり関わりが減る。ただ振り付けとステージングに関わりそうなので、メンバーや歌の雰囲気を掴むため、音楽稽古に立ち会った。

私は身体表現者なので、どうしてもそちらに思考が引っ張られる。指揮者や作曲家の指示や要望の提案の仕方は学びになるし、何を目指すのかについては踊りで目指す理想に対する姿勢と変わらない気がする。

指示や要望は相手への尊敬の念と共に提案として伝え、良い点はすかさず伝える。誰かと比較したり否定したりは絶対にしない。

技術はあって当然でだからといって前面に出さない。始まりと終わりの大切さ。空間を描き出すような発声と言葉を伝えることが一番大事だということ。

身体表現もその体で何を表現しようとするのかが一番大切だと思う。必ずしも具象や言葉で表せるものでなくて良いところが声楽とは違うけど。

観る演る共にグッと胸に来る一瞬があれば最高だ。

今回のオペラ公演では具体的人物を踊るわけではない。自分には合っているが初めての演出家なので、どんな指向かはこれから把握していくことになる。そこはドキドキしている。

声楽やオーケストラ、合唱団の世界は未知の世界で覗けるのは楽しい。違いを知るとより自分の世界に気づく。今までなんて狭い世界にいたんだろうと思うし、何も知らなかったことに気づく。外の世界、思考回路はなんて興味深いんだろう。

来週は東京で立ち稽古の初日。表現の仕事で東京に行くのは初めてで楽しみ。完成品で行ったことはあるし、自分の公演で合わせに行ったことはあるけど既成曲だった。今回は創作オペラの始まりでこれから始まりの日になる。

新しい体験をどんどんしていこう。それは自分を知る道標であり、これから先、ますます自分の道を歩むヒントになっていく。

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