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銭湯で筋トレをするおじさんはいったい何なのか

近くのホームサウナと言うべき銭湯で、サウナが再開したので仕事を早めに切り上げて、帰宅後、赴く。所謂3セットを堪能。それはそうと、銭湯の中でおもむろに筋トレをし始めるおじさん達は一体何なんだ。せっかく〈ととのい椅子〉でととのう筈が、眼前に全裸で筋トレするおっさんが横たわっており、まったく整わない。むしろ、乱れる。これでは、交感神経と副交感神経は入れ替わらない。全裸且つ公衆の面前という条件を超えるレベルのモチベーションで、果たして貴方に今ここで筋トレは必要なのか、至急再考願いたい。ポーズとしての筋トレなのか、銭湯で他人の裸を見て湧き上がる身体に対する瞬間的ルサンチマンの克服なのか。そのおっさんには筋肉も対して付いていない為、謎は深まるばかり。

麦とホップの夏の香りというシリーズのビールもどきのアルコール飲料が超絶美味い。〈うまみ麦汁製法〉と缶にはプリントされており、それがどのようなものか分からないし、ググる気もも全く無いが、これだけは言っておきたい。凄えよ、サッポロ。ありがとう、サッポロ!サッポロ!サッポロハードコア!!!開発チームの技術者に今年の夏、沢山ボーナスが振り込まれ、その家族がいいレストランで美味いものを食べ、幸福感を得、ついでにクロスワードの懸賞に当選することを切に願う。

第5回横浜シーサイドマラソンへ参加。ほんとは家族で参加する予定だったが色々あり、独りで参加する事に。朝起きて孤独に金沢八景へ向かう。炎天下のハーフマラソン、これ即ち地獄なり。公園のロケーションも素晴らしいし、大会の規模感も丁度いいのだが、なにしろその日は暑過ぎる。6月のレースは既に危険である。3人くらい白目を剥いて熱中症でぶっ倒れており、それを横目に水とクエン酸をたくさん飲んで、ぶっかけ水を首へぶっ掛けて体温を下げながら乗り切る。Spotifyでお気に入りのプレイリストでアゲアゲで走っているのだが、15kmを差し掛かるあたりでムラトゥ・アスタトゥケがプレイされ、全てが溶けだしそうになる。フルマラソンでサブ4はゴルフで言えば100であり中級者の門と認識しているので、目標はハーフを2:00切り。結果、2:14:18でフィニッシュ。2:05が自己最早レコードなので、更新ならず。私はタイムよりも距離だし、基本的にファンランナーで、街を走ることを中心にジョギングを楽しんでいるのだが、レースに出るとなるとタイムは意識せざるを得ない。サボった結果がちゃんと記録に反映する。銭湯だけでなく、マラソンも私を裏切らないのだった。

誕生日月ということもあり、毎年同じ月産まれの妻と買いたいものを1つ買うという恒例行事を遂行。メガネとずいぶん迷ったが「Garmin fenix 6X Pro Dual Power Ti Black DLC」に決定。前から脈拍を意識したかったこともあるし、これでジョギングも登山もビジネスシーンも一網打尽。横浜マラソンのエントリーも決まり、こいつとフルマラソンまでの日々と、フルマラソンを走り抜ける所存。また週1ペースに戻すしかない。41歳。ジョンレノンなら死んでいる。私は生きていて、ジョンレノンより既に年上になったが、私と言えばスマートウォッチで脈拍や睡眠の深さを測り、ニヤニヤしている。私のロックンロールとは一体なんなんだ。

水道橋博士のnoteを読み「親孝行プレイ」みうらじゅんを一気読み。「D.T.」みうらじゅん/伊集院 光はある種の私の20代前半をリードしたサブカル本だったが、壮年が差し掛かる今もみうらじゅん先生に人生をリードしてもらっている。プレイとしての親孝行(=ゲーム化)することで、自意識を殺して、親を接待するという内容で、近しい関係で見えにくい部分に意識的に距離を取ることでWin-Winを目指す。温泉旅行をプレゼントした際の宿泊する際の部屋の取り方や晩御飯の後の時間の処し方、親孝行寿司など笑えてタメになるトピック満載。親孝行は親への負い目を払しょくするための壮年期の一つのテーマだが、松本人志「チキンライス」のような<親孝行とは何かを考えることがすでに親孝行なのかも知れない>という逃げのロジックでは救われなかった人間が、実践を積んで負い目を払しょくするための具体的なメソッド。私も肩の力を抜きつつ、上手に親孝行していきたいと胸に刻む。




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