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【MTGリミテッド】土地2の初手、3枚目はいつ来る? 土地関係確率まとめ

mangara(@mangara08)です。MTGプレイヤーを悩ませ続ける土地が原因のマリガン問題。1枚1枚が貴重なリミテッドでは、さらに判断が難しくなりがちです。

今回はマリガン判断の参考として、40枚デッキで初手の土地比率が理想的とは言いがたい場合、その後どのような土地の引き方をするのか、確率をまとめてみようと思います。

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A.3枚目の土地を引く確率

ストリクスヘイヴンリミテッド。シルバークイルのアグロデッキを使っています。デッキレシピです。

マリガン記事 サンプルデッキ

先攻を取り、このような手札が来ました。

2マリガン記事2枚 

なかなかいい呪文が来てくれていますが、土地は2枚だけです。(講義は墨獣召喚学などがありますが、土地を引く助けになるものはありません)

こちらはキープすべきでしょうか? 2枚で止まってしまったら不安だからマリガン?

デッキの中に残っている土地が残り15枚(デッキ全体で17枚)の場合、3枚目の土地を引く確率はだいたい以下のようになります。

マリガン記事 3枚目

(後攻は初手ドローがあるため、1ターン後の数値をご参照ください)

3ターン目に3枚目の土地が来るかどうかは約71%。これを高いと見るか低いと見るかですね。

個人的には7割でマナカーブ通り展開でき、さらに引けなくとも2マナ域がもう1体いるため、キープすべきと思われます。遅くとも4ターン目には3マナ揃って誓約魔道士を出し、インスタントでバックアップしながら攻めていくことができるでしょう。(85%で)

表を見ると、1枚ドローをするだけでかなり安定することがわかります。後手は土地2でもキープしやすく、また序盤の事故防止のために、軽量ドローや占術、サイクリングなどは極めて効果的なのですね。

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手札は増えないけど馬鹿にしないでよ

B.4枚目以降の土地を引く確率

また、このような手札で先攻の場合ではどうでしょうか。

初期手札4マナ

2マナと除去があり、4マナまでスムーズに伸びれば悪くなさそうです。その後6マナまで行けば履修しつつ追放除去。

キープ! となりそうなのですが、では同じく山札の土地が15枚である場合の、4枚以上土地を引く確率を見てみましょう。

マリガン記事4マナ以降

こうして並べてみると、個人的には思ったよりも確率が低いと感じました。

土地2キープで先攻4ターン目に4マナ出る確率は43%しかなく、ある程度期待できるのは6ターン目以降と考えてもいいでしょう。(逆に後攻4ターン目なら63%とそれなりですね)

また、デッキに5枚入っている3マナ域を4ターン目までに引ける確率は約40%です。(2マナも含めるなら58%)土地を引きたいことも考え合わせると、マナカーブ通り展開するためには、かなりの強運が求められます。

そうなると、今回のデッキはどんどん攻めたいので、4マナに到達するのが遅くなるとかなり厳しそうですね。ストリクスヘイヴンは遅いデッキも多いのでマリガンするかもしれません。

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相手がコントロールのときアグロが遅い手札キープしちゃうと最悪

C.2色目の土地を引くかどうか?

マナは量だけでなく、色の問題を起こすこともあります。

同じく先攻です。

マリガン記事2

引くと信じてキープ?

平地が8枚入っているとして、この後手札に来る可能性はどうでしょうか。

マリガン記事1 2色目

こちらも、思ったより確率が低いと感じませんか?

ついつい色が足りなくてもキープしてしまいがちですが、安定して引けるのは6ターン目前後です。そのあたりまでに呪文を何枚使えるのか、よく検討して決める必要がありますね。例の手札の場合はマリガンすべきでしょう。

D.土地が4枚の初手

逆に、土地が多い場合はどうでしょうか? やはり先攻です。

マリガン記事 4枚

土地は多いですが、マナカーブ通り呪文をプレイすることはできます。うまく追加クリーチャーが来てくれればいいのですが、さらに土地が来ると苦しいですね。確率を見てみましょう。

マリガン記事 4枚表

例えば先攻3ターン目、つまり2枚引いたうちの1枚は64%で土地です。

さらに5ターン目までにドローしたカード4枚中2枚が土地である可能性も50%を超えています。

例で考えると、うまくマナカーブにあったクリーチャーを引ければ、あるいは相手が対処すべき小型クリーチャーを展開してくれればマシなのですが、マナ加速されたりドローし始めたりされると相当辛いですね。

初手に土地が多めに来ているからといって、それは1~2枚のことであり、ライブラリーの中の土地比率はそこまで変化していないのです。

また、ちょっと話は変わりますが、土地が少なくて負けるのは一瞬なのにひきかえ、土地が多すぎて負ける場合ある程度ゲームにはなるため「マナソースをデッキに入れすぎている」というのは盲点になりやすいのかもしれません。マナカーブやゲームプランも考え、土地を削ることも検討しましょう。

まとめ

日夜これほど土地について悩んでいるのは、不動産業者を除けばMTGプレイヤーくらいではないでしょうか。

というわけで、今回のまとめです。

A.土地2枚でキープした際、先攻3ターン目の3マナは71%、4ターン目は85%なので、3マナは出ると期待してもよい。

B.土地2枚でキープした際、4マナ出せる確率は先攻6ターン目でも77%。5マナは9ターン目82%、6マナとなると12ターン目87%。

C.8枚入りの2色目土地は先攻6ターン目ごろまで来ないと考えるべき。

D.初手に土地が多めでもそのあと呪文ばかり引く可能性は低い。

という結果になりました。 

思ったよりもシビアだった印象です。MTGって数学的に微妙なバランスで成り立っているのだなあと改めて実感できました。安定性のためには、軽いドローや占術ももっと大切にすべきなんですね。

なんにせよ確率的な知識を持っておけば、根拠に基づいて判断できます。

さらに、例えば3マナが豊富な初手で土地2キープし、6ターン目まで1枚も引かずに負けたときには「4%と踊っちまったな」とつぶやいて自分を慰めることもできますね。

今回はここまでとなります、参考になりましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

※確率計算には、最低n枚は引く確率計算機複数のカードのドロー・デッキ存在確率(マリガン対応)を使用させていただきました。御礼申し上げます。

また、ドラフト仲間のキバさん、次郎さん、ちゃーりーさんに執筆時相談させていただきました。ありがとうございました。


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