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深津絵里「農業少女」


2000/11/01(水)
深津絵里「農業少女」 (STAGE) 

大阪・天王寺の近鉄アート館で野田秀樹作・演出の「農業少女」を観る。大阪まで舞台を観にいったのは、1994年の三谷幸喜作・演出の「出口なし!」(唐沢寿明、宮本信子他のサイコ・サスペンス・コメディ)以来だが、ここ数年、熱心な深津絵里ファンのわたしとしては、やはりこのステージを見逃すわけにはいかず、4ケ月前からチケットを手配して楽しみにしていた。 

農業少女のパンフレット

近鉄アート館は、近鉄百貨店の9階にある定員300名ほどの小ホールで、今回は舞台の前後に客席のある対面式舞台になってあり、客席から中央の舞台を見下ろす形式になっていた。前から2列目の席(G2列-2番)で観ていたわたしは、ほんの2~3m前で演じている役者の飛び散る汗や、口しぶきまで見えるほど接近していた。 内容的には、キューブリックの「ロリータ」と「無農薬農法」と「大衆とメディアの関係」を複雑に交錯させたシュールなドラマでなかなか説明しがたいが、かなりおもしろかったです。 

でも、なんといっても、やっぱり深津さんの演技がスゴかった。テレビや映画で観せる演技とはひと味違う、ハイテンションで叫びまくり、あるときはロリータ少女のごとく、あるときは小悪魔のごとく変幻自在に表情を変化させていた。設定が15歳というのもスゴイんですけど、劇中でいきなりスカートを脱ぎだしたり、半分胸が見えそうな衣装だったり、テレビや映画では見ることのできない、なかなかきわどいパフォーマンスも観せてくれました。4人だけで2時間近く演ずるわけですから、そこから伝わってくるエネルギーはかなり強烈。芝居としてもおもしろかったし、なによりも今、日本にもっとも好きな女優である深津さんが生で観れて感激でした。そもそも、インターネット先行予約で、たまたまチケットがとれたのも、結構運がよかったのですが、もうひとつラッキーなことがありました。

農業少女のチケット

舞台は21時ごろ終わったんですが、ちょうど近鉄百貨店の中だったので、近くのレストランで30分ほど食事をして、まさに帰ろうとしたところ、ちょうどその会場から、野田秀樹ご一行さまが出てくるではありませんか。まわりにはほとんで人もいない時間でした。あっ、ラッキー!! と思い、野田さまご一行のあとを、とぼとぼとついて歩き、ご一行さまがタクシーのりばに来たところで、ここぞとばかりかけより、「深津さ~ん」と声をかけ、勇気を出して「握手してくれませんか。」とたずねたところ、「あっ、いいですよ。」とうれしいお返事をいただき、深津さんご本人に握手してもらいました。なんという奇跡だろう、と思いました。そして、「実は 深津さんのファンサイト を作っているんですよ。」と本人に伝え、「あっ、そうなんですか。」といわれたところで、ガウチョ名刺を無理やり(笑)お渡しして、お見送りしました。ほんの1分ほどの出来事でしたが、なんとラッキーな偶然だったのでしょうか。 

EriFukatsu Photo Slide Show : http://bit.ly/EriFukatsuNet



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