ひとつの終わりを迎えた中で。

大切な物語がひとつ、終わりを告げる。
いつしか終わってしまうことを分かっていても、いざそれに直面すると、しんどい。
もしかしたら他の表現があるのかもしれないけれど、わたしは、しんどい。

ふとした時に出会ったその物語は、わたしにたくさんの気持ちを与えてくれた。
懸命に生きていくことを、他と交わることの難しさと歯痒さを、まっすぐに生きていくことの美しさと尊さを。
大袈裟に聞こえるかもしれない。受け取り方はそれぞれだし。
でも、わたしはこの人生で、この物語と出会えたことに感謝をしたいと思い、今こうして想いを綴る。

様々な表現が存在するこの世界で、自分の心が揺さぶられるモノとどれだけ出会い、触れ合うことができるのだろう。
そんなふうに思うと、ひとつひとつが貴重で、なんて有り難いものなんだろう。
先に書いた通り、全ての人がこの物語に心を動かされるわけではない。
それでも、わたしが出会わせてもらえたことは、とてもしあわせだと思う。

心揺さぶられたものはいくつある?
漫画、小説、ドラマ、映画、演劇、歌。なんでも。
きっとどこかで、何かが誰かの心を動かしている。
そんなふうに、この世界の『いろんなこと』が愛おしく思える夜だった。

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