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10/1 早朝読書会 夏目漱石『夢十夜 第二夜』レポ

読書会をやってみて

夏目漱石『夢十夜 第二夜』の読書会を5名で行いました。
夢なのに身体感覚の描写が鋭く、読んでいるこっちも胃がキリキリしそうな内容でした。
一番盛り上がった箇所は「最後、この侍は悟ったのか?」という点です。色んな意見が出ました。
また以下の話題が出ました。

ご参加いただいた方の感想

M.Tさん
ただただ女に会いたいと百年待って願いは叶った第一夜。第二夜は、無にならなければともがいたが無になれずに時間切れ。侍の願いは叶わなかった(と私は思う)。 成し遂げなければと思う焦り、和尚を見返したい気持ち、様々な感情や肉体の感覚が巻き起るが、それはほんの1時間のことという時間の流れ。第二夜は、第一夜に比べて随分と現実味のある夢でした。

WAHAKUさん
漱石の第二夜は、最初目で追って読んだ時はまあ面白いなぐらいで、あまりピンとこなかった。しかし音読すると途端に胸に響いてきて、一人の『侍』らしき者のココロに取り込まれた。頭の薬缶が沸騰してバクハツするのは『侍』か自分か、切羽詰まった描写(短刀ゆえ)にクラクラ。 私が想像する結末は、『無言でこの場を去っていく』です。時計の鈴は彼や私の葛藤を昇華して、二者択一の状況から第三の道を閃かしたと想い描くが、どうだろう。 『無』を見出だす行為は無意無益なり、と

この作品に対する主催者の考え

後日公開

次回

次回以降の予定は以下の通りとなっています。すべて土曜朝6時から7時開催です。
興味ある方は、ぜひご参加ください。

10/8 宮沢賢治『やまなし』 

10/15 ヤン・コハノフスキ『挽歌 挽歌一、二』

10/22 坂口安吾『日本文化私観 三 家に就て』


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