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え、ダジャレが?英語には存在する「チャイナにいっちゃいな」という真面目なフレーズ (Take a slow boat to China)[物語のある英語 Vol. 31]

3流のオヤジギャグが英語では真面目なフレーズとして使われるという話が今日の内容だ。「チャイナに行っちゃいな」は明らかに寒すぎる。が、英語だと心温まるフレーズなのだ。


1.Take a slow boat to China

元々のフレーズは「I'm gonna get you on a slow boat to China」で、「私は君を中国にゆっくり行く船に乗せれたらな」という意味で使っている。「行っちゃいな」と一方的に送り出すのではなく、自分も同伴して行くので「チャイナに行こう」とするほうが実は正しい。

なぜチャイナなのか?それはこのフレーズが、ある歌から来ており、英語圏と中国の距離感を考えてみると腑に落ちる。

そう、英語圏から見たら中国は遥か遥か遠いところにあるので、そこに二人で一緒に行くということは、二人の時間を満喫できることを意味する。

ということで、Take a slow boat to China の意味は

僕には他にも色々恋人が居るけど、君となら中国行きののんびり船旅に出てその時間を楽しみたい。

となる。

昨日の記事で、距離感について書いた。「距離は美を作る」であったが、二人が一緒に遠くに行った場合でもきっと距離は美を作ってくれるのだろう。それが旅であり、旅情であると思う。

なぜ人は結婚すると、旅行に行くのか?なぜ傷つくと旅行に行くのか?新婚旅行も傷心旅行も本質は同じだと思う。旅をして、非日常の美に触れることで、絆を深めたり、心を安らげたりするのであろう。ということで、私はTake a slow boat to Chinaは旅が生み出す距離の魔法についてだと思っている。

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。