王国の魔法使い(memo)

母さんは言った〜あなたは特別〜♪ 特別優しく生まれてきた〜♪

館を出ると雨が降っていた。裏切り者の末期か…ハイエナは呟く。天が僕のために泣いてくれている。母さん…あなたはそう言った。

少し前。

「王国の政治にはうんざりだ」「王国を再建しよう」「ライオンでは王の器ではない。王なき今、あの魔女をころそう」

その中の一人が声を上げる。皆のもの、ここに集まったは王国の未来を憂うもの。さぁまずは一杯祝杯をあげようではないか。皆が「おう」と答える。

その後、そのものたちは自分たちが飲んだのが毒と知った。のどを引っ掻き苦しみながら息絶えていく。一人を除いては。

傘を盗まれて〜あなたは〜でも誰の傘も盗まなかった〜濡れて帰って〜ご免と私に謝ったのよ〜♪ あなたは特別〜特別優しく生まれてきた〜♪ 母さんの誇り〜あなたが誇り〜♪

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