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説明責任を果たすのもお仕事。Vol.34

新入社員が入社してきて一か月が経った。
研修が継続する子もいれば、研修を終え 
これから配属先に移動する子もいるだろうね。

研修中はもちろんのこと、言われた通りにやるって言うのがメインだったと思うし、
そうやって教えてこられたからこそ、みな必死に会社に慣れるために、仕事に慣れるために、
覚えるということをやってきた一か月だと思う。

んで、その流れのままに配属され
配属先の先輩にも 何か言われたら「はい!」といって
しばらくの間は盲目的に頑張って仕事をしていくことになると思うんだよね。

今回はいつもの趣向をちょっと変えて 
今までの新入社員に向けの話ではなくて 
配属先の先輩方に向けて話すね。

ダルビッシュ

新しい後輩は可愛いもんだけど、初めはまぁ、、仕事は出来ないじゃんか。
センスがある子ならちょと言えば覚えも早いだろうし、 
一生懸命で愛嬌ある子なら、教え甲斐があるだろうけど、
人と人である以上、「合う」「合わない」の相性もあるから
なかなか人材育成って難しいことなんだけどね。


よく「なんでこんなことも分からないの?」って言うのがあるじゃんか。

「研修受けてきたらわかるでしょ?」とか 
「社会人として常識でしょ?」とか
「一回 言ったじゃん!」とか 
「メールに書いたじゃん!」とか

・・・しまいには

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「こ~の~ ハゲぇぇぇーーーーーー!!!」
「ちがうだろぉぉぉぉーーーーーー!!!」
 by豊田真〇子 

ってなってハラスメント問題で離党するじゃんか。 
今となってはTVコメンテーターだからまぁいいのか。。


ん?何の話???

失礼しました。

話を戻そう。

一言で、後輩を持つ先輩方に俺が伝えたいことは
「こんなことも分からないのか?」ではなくて
「こんなことすら教えられないのか?」と自分たちに問いてほしいんだよね。

先輩たちでは当たり前にできることかもしれないけど
それは、あなたたちに教えていた先輩たちが、あなたたちを出来るように教えたからだ。 
んで、自分の番になって後輩を出来るようにさせられいないのは
「教える能力がありませんと」言っているようなもんだ。


これの最大の原因はどこにあるのかというと

「やって当たり前だから」
「やれ!」

というだけで、 
いつも「説明責任を果たさないこと」なんだ。


何のためにやるのか?  
それをやって誰が喜ぶのか?
何かをやる前に目的をちゃんと後輩たちに説明する必要がある。

仕事の全体図を漠然とでもいいから把握してもらって、
やる意義、やる納得感を作ってもらうためだ。


でも、往々にして忙しいことにかまけて、この説明責任を端折って手段だけを伝えてしまう。
下手したら中には、目的を説明できない、もしくは目的に納得していない先輩すらいる。 

手段だけ伝えられて、人っていつまで頑張れるのか?

オリンピックが近いから、アスリートで例えると
試合にでる目的すら分からないにも関わらず
オリンピック選手並みに、きつーいトレーニングだけを継続するようなものだ。
キツ過ぎてモチベーションが続くわけがない。
継続出来る人がいたとしたらそいつはただの変態トレーニング野郎だ。 


後輩たちは社会も仕事も知らないんだから、言われたことだけをやればいい!って言うのは違うと思う。
説明責任を果たさないのは先輩の仕事放棄だし、
人として単純に後輩を冒涜しているだけだ。


「モテたいから 頑張って 痩せる。」 
   目的がなく ただ痩せることをやれる人はいない。
   食い物がうまいからだ。

人には動機が必要なんだ。
そのうえ、納得しないと続けられないし
続けるには強靭な精神力が必要だしね。

アスリートのトレーニングって一般の人では考えられないほど無茶苦茶きつい。

でも、それができるのは選手が納得しているからなんだ。
説明責任を果たせずに 納得も作れずに
ただ、やらされる人が成長出来るはずがない。 

やらされている仕事を繰り返させて、仕事が出来るようになるわけがないのと同じだ。
仕事がいつまでも 自分のモノにならないからね。


つい先日 「なんでかというと」って言葉を
俺は口癖のように使うんだと友人に言われた。
自分では全く自覚はなかったけど 

「なんでかというと・・・・」

俺は自分が出来ないのを知っているから、周りに助けてもらうしかないと思っている。
だから周りの人たちに理解してもらって納得してもらうために
俺は知らず知らず、この説明責任をいつも果たそうとしているかもしれない。

説明責任を果たし、納得を作ることは
後輩の成長にもなるし、自分の成長につながる
話でした。

おわり