手話通訳士の自習室

手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)に合格するまでに学習したことなどを書いていきます…

手話通訳士の自習室

手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)に合格するまでに学習したことなどを書いていきます。「自習室」とあるように、私は一介の手話通訳士で、皆さんに教えられるような経験も技量もありません。当noteでは、理論に基づく系統だった学習法ではなく、試行錯誤の足あとをそのままお見せします。

最近の記事

声を出すトレーニング③:日本語のシャドーイング

皆さんこんにちは。 手話通訳士の自習室、室長です。 この記事は「声を出すトレーニング」シリーズ最終回、 「日本語のシャドーイング」です。 日本語のシャドーイングシャドーイングとは、聞いた言葉を、 文字を見ずにそのままマネして繰り返すことです。 準備 私は、スマホを使い、 Podcast(ポッドキャスト)というネットラジオアプリで 題材を探して聞いていました。 音声を聞きながら声を出すので、 自分の声が邪魔で聞き取れないことがあります。 イヤホンがあると便利です。

    • 声を出すトレーニング②音読

      こんにちは。 手話通訳士の自習室、室長です。 本稿は「声を出すトレーニング」シリーズ2回目。 前回のスキルチェックでつまづいたところから トレーニングを始めていきましょう。 スキルチェックの記事↓ 音読トレーニング日本語の文章を音読するトレーニング。 私なりの目標は、 「止まらずにスラスラ読めるようになる」 「癖が少ない話し方」 としています。 題材選び まずは題材選びです。 手話通訳士試験の実技試験の出題内容は、 聞取り通訳、読取り通訳共通で次のとおり。 場

      • 声を出すトレーニング① スキルチェック

        こんにちは。 手話通訳士の自習室、室長です。 皆さんは、日本語で話すのは得意ですか? 手話通訳を目指すにあたって、 手話技術を磨く努力は当然すると思いますが、 日本語って「できて当然」という感覚があって、 わざわざトレーニングをしないという方が多いかもしれません。 でも、日本語で話す力は個人差がかなり大きいですね。 仕事で人前で話す機会が多い人は、 話すことにストレスを感じることもなく、 立て板に水で話せる方もおられます。 一方、生活の中で身近な人としか話す機会がな

        • 『受験の手引』が公開されました

          こんにちは。手話通訳士自習室の室長です。 第33回(令和4年度)手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)の受験の手引が公開されました。 受験の手引↓ https://bit.ly/3DRKO0l 受験申込書↓ https://bit.ly/3Jn8Q4H 受験申込受付期間は5/2(月)〜5/31(火)となっています。 案外時間がありませんので、 受験予定の方はご準備をお早めに。 受験の概要は以前の記事の通りです。 1室方式私が受験した時との大きな違いは、実技試験が1

        声を出すトレーニング③:日本語のシャドーイング

          学習初期のインプット②手話を見る習慣

          2つ前の記事で「学習初期に特殊なインプットをした」と書いたことの詳細第2弾。ある手話動画チャンネルをきっかけに、「手話を見る習慣」ができました。 最後に、私が月〜土で毎朝手話動画を紹介するLINEアカウント「毎日手話トレーニング」(無料)をご紹介しています。 東日本大震災とDNN2011年3月11日。 私たち家族が今の居住地に引越しをしている最中に、 東日本大震災が発生しました。 そのわずか数日後、混乱の中、ろう者に正しい情報を届けることを目的として、YouTubeに画期

          学習初期のインプット②手話を見る習慣

          学習初期のインプット①DVDと書籍

          前回の記事で「学習初期に特殊なインプットをした」と書きました。今回は、手話を学びはじめた頃にDVDと書籍で行ったインプットについて。 なんだ、この言語は…!手話講座を受講し始めた頃、別件で知り合った方(Oさん)が長く手話に関わっておられたことを知り、Oさんから大量の書籍や漫画、DVDをお借りしました。 最初に衝撃を受けたのは、米内山明宏さんのDVD『米内山明宏の手話語り」に収録されていた「この夏、一番長い日」。 1945年8月6日の広島。米内山さんが手を動かしているだけ

          学習初期のインプット①DVDと書籍

          学習の道のり

          独学ではありません私の手話通訳技能検定(以下「手話通訳士試験」)に向けての勉強は、独学ではありません。 手話通訳士を目指す方の中には、ご家族や友人にろう者がいて、特に習わなくても手話を身につけた方がおられると思いますが、そうでない方が独学で合格するのはかなり難しい試験です。 手話は言語であり、手話を学ぶことは語学です。 ただ、語学好きな私の個人的感覚として、英語やフランス語などの外国語はある程度独学で学べますが、手話の学習はネイティブ(ろう者)との関わりが不可欠だと感じます

          手話通訳技能検定(手話通訳士試験)とは

          手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)についての情報は、社会福祉法人聴力障害者情報文化センターのホームページに掲載されています。 試験の概要2022年に行われる第33回試験について簡単にご紹介します。 1.試験日 (1)学科試験 7月24日(日) (2)実技試験 10月2日(日) 2.試験地  宮城、埼玉、東京、大阪、熊本 3.受験資格 20歳以上。   令和5年3月31日までに20歳になる人を含む。 4.受験料 22,000円 5.出願期間 令和4年5月2日(月

          手話通訳技能検定(手話通訳士試験)とは

          はじめまして

          はじめまして。手話通訳士自習室室長です。 第28回手話通訳技能認定試験(以下「手話通訳士試験」)に合格し、手話通訳士として活動しています。第27回が初挑戦。2度目での合格でした。 私の住む自治体では、毎年手話奉仕員養成講座も手話通訳者養成講座も行われていますが、なぜか地域の手話通訳者が増えるわけではなく、通訳者の高齢化が問題となっています。毎年誕生するあの修了生の皆さんは、いったいどこへ…? また、手話通訳者養成講座修了後、手話通訳士試験に合格するまでの道のりが、自治体