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好きなものが分からなくなる体験


大学生の頃だったか、自分の好きな物や好きなことが分からなくなるという時期があった。

何が好きだったかわからない。前好きだったものを見たり触れたりしても
ときめかない。心が振れない。その時は自分の核が失われてしまったような気がして焦った。
他人からの影響を受けすぎていたのか、少し疲れていたのかその時の状況は覚えていないけれど、「好き」という感覚が失われるのはショックだ。

唯一好きな洋服選びも少し億劫になっていたし、ユニクロでバイトをしていたからその服を買わないといけなくて、好みというよりはバイトで使いやすい着回しが効いて動きやすい服を選ぶ方が多くなっていた。

その当時、私がいいなーと思っていた人は自分のこだわりが強くて私からすれば「好き」がかなり尖っていた。「なんでそんなものが好きなの?」って言いたくなる事ばかりで、理解できなかったしすごく不思議だった。それに、それを好きだからって別にカッコよく見えるわけでもなく媚びているわけでもなく他人に見せるための「好き」ではないところや、他人と話を膨らませる為の手段ではない事が羨ましかった。

その人を見てると私は自分が無いような気がして少し苦しかった。

元々オタク気質ではないからあまり突き詰めるタイプではないけれど、そういう経験があるからこそ、自分の「好き」に対しては自覚的に敏感になろうと思っている。
心がときめくものに出会った時は本当に嬉しい!!

きっと、例えばこれからも好きな人に会う時は自分なりにモテそうな好感を抱かれそうな服選びをしてしまうとは思うけれど、そういう時の自分は区別して自分が心から「好きだ」と思えるものにしっかりアンテナを張っていきたいと思うのです。

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