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夏目的今年十曲

ニーハオ。昨日の夜寝れなくて、九龍城(かつて香港にあった有名なスラム街、全部ヤバい)の写真を採集していたら中国語が喋れるようになりました。ウォーアイニー。

僕かて一端のバンドマン。両耳とイヤホンをスポット溶接されてもまあまあ普通に暮らせる体質です。せっかくなので今年も、お世話になった曲をまとめてみます。一年って早いねえ。

※リリース年は全然今年に限りません。新旧混合。シェイシェイ。

①望遠のマーチ/BUMP OF CHICKEN

去年の今頃リリースされた「新世界」という曲でバンプへのときめきがメラメラ蘇り「新世界」を語るだけのnoteまで投稿してしまいました。そして今年、サブスクで昔のアルバムを聴けるようになり、あの頃の自意識完全カムバックです。27歳になって聴く「ギルド」泣いちゃう。ありがとう。あえて新譜から選ぶなら、望遠のマーチです。BPMは心臓に悪い速さなのにずっと優しい。”失うものはないとか かっこいい事言えたらいいよな”  強く優しい。

②だから僕は音楽を辞めた/ヨルシカ

ヨルシカ。まず、曲やアレンジの根っこに純粋無垢なギター小僧の姿が見えるんですよね。そこがとても好き。音楽辞めたとか言いながら一年でフルアルバム二枚出してる、これぞ才能の暴力。サウンドは普遍的でアレンジもボカロ世代を受け継いだ今の王道です。でも、歌詞はアルバム通して「青年とエルマ」のとても狭い個人的な心象世界のみに焦点を当てています。そこが音と対照的に尖ってるなと思います。世界が狭いから、聴いた時の没入感が強く、浸れます。

③ANTENNA/スーパーカー

今年リリースした僕のバンドのアルバム「テレスコープ」に「よわいひかり」という曲があります。とても繊細な曲で、バンドのアレンジに苦しみました。磁場が狂ったスタジオ、煮詰まりすぎて固体と化したシチューのような絶望感。メンバーの顔に死相が出始めた頃合いに、ふとドラムのあおちゃんがスピーカーからこの曲を流し、「これやねん、やりたいことこれやねん」と全員が救われた思い出深い曲です。ベースもギターもドラムもシンプルの極み、歌メロも単調なのに、組み合わさって生まれる音像がたまらなく美しい。隠れた名曲です。

④我来了/シャムキャッツ

去年の10曲まとめに、ミツメの「エスパー」という超絶名曲を選びました。シャムキャッツも、僕の中でエスパーを聴くまでのミツメのような、「いい感じだけどそこまで聴かないバンド」だったのですが、今秋リリースされたこの曲にやられました。こういう平熱のインディーポップ大好きです。どうでもいいんですけどこの曲、興味本位で始めたティンダーで出会った女子と飲んだ帰りに初めて聴いたんですよね。あのアプリはすごいですよ。すみませんもうアカウント消したので許してください我去了。

⑤what light/スーパーノア

京都のバンド、スーパーノア。ファンです。この曲特に大好き。アウトロにかけての展開が最高。7分という長さを感じません。劇場版ハルヒ(162分が一瞬で過ぎ去る)みたい。今年の夏、下北沢ERAで初めて生で観たとき、照明とか全然関係なく、アウトロのギター音が光に変化していて感動しました。演奏というより絵を描いているようでした。いろんな意味で目標のバンドのひとつです。がんばりたい。

⑥Tricks/Stella Donnelly

オーストラリアのシンガーソングライター、ステラドネリー。この曲が収録されている「Beware of the Dogs」というアルバム、名盤なので洋楽に興味ない人も是非聴いてほしいです。ため息や笑い声を織り交ぜた歌い方がキュートかつユーモアがあって好きです。いい意味で音で遊んでる感じ。てか、彼女1992年生まれで、僕と同い年なんですよ。やばいですよね。恋まっしぐらです。彼女も放課後はゲームキューブのスマブラやってたんだろうな。成人式の日の雪すごかったよね。

⑦In This Home On Ice/ Clap Your Hands Say Yeah

Clap Your Hands Say Yeah アメリカのインディーバンド、バンド名最高。デビューアルバムから一曲どうぞ。リリースは2005年で、もうずっと昔から聴いている名盤です。このバンドのサウンド、理解できないけどなんかニヤニヤしちゃうんです。歌もクセ強くて何言ってんだかさっぱりだけどドキドキする。先述した「テレスコープ」制作の際、もうギターとか歌とか全部嫌になってしまっていたとき、この曲を何度も聴いて「うわああやっぱバンドっていいよおお」と元気になれました。きらめきがあります。

⑧スリピス/本田華子(木野日菜)、オリヴィア(長江里加)、野村香純(小原好美)

はい、皆さんお待ちかねのアニソンです。アニメの神様が祀られている神社があったら何度でも詣でたいですし、「夏アニメ全部見るのがよろし」とか書いてあるおみくじを引きたいです。今年はこの「スリピス」をいちばん聴きました。「あそびあそばせ」というアニメのOPです。曲もアレンジも何もかもすごすぎます。美少女に歌わせてるから見逃しがちだけど、Aメロからゴリゴリ転調です。Bメロでビートが変わるところがクールで、サビは圧倒的かわいいです。あと、香純さん役の小原好美さん、なんと同い年です。きっと彼女も昼休みはバトエンを転がし、レインボーアートのCMを見過ぎてノイローゼになっていたことでしょう。

⑨君色シグナル/春奈るな

今シーズン、我がヤクルトスワローズは最下位の苦杯をなめました。優勝はにっくき巨人軍、2番に坂本勇人、3番にカープから移籍した丸と、強打者2人を並べた打線は敵ながら脅威でした。要するに、アニソンを2つ並べると優勝できます。今年1番ハマったアニメ「冴えない彼女の育て方」のOPです。救い以外の何物でもないです。ひとりでレイトショーの劇場版を見に行きました。優劣善悪は置いといて、なんらかの世界の果てがそこにあり、呆然としてしまいました。君色シグナルは音楽的にも、5度にあたるコードを唐突にマイナーにしたり、オンコードを混ぜ、、、やめましょう野暮です。加藤恵と結婚したかったです。ありがとうございました。

⑩ルキンフォー/スピッツ

今年は有名なバンドが続々とストリーミング配信を解禁しました。時代です。とりわけ、スピッツを聴けるようになったのは本当に嬉しかったです。好きじゃない曲がない。音楽というより空気。鑑賞というより呼吸。スピッツって、録音も本当に素晴らしいんですよね。聴きやすいのに尖ってるし、優しいのに音がデカイんです。新譜ではなく、1番好きなアルバム「さざなみCD」から選びました。”ダメなことばかりで折れそうになるけれど 風向きはいきなり変わることもある ひとりで起き上がる”

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バンプに始まりスピッツで終わるの強いですね。今年も変わらず、いいことよりダメなことの方が多かったです。音楽はいつも聴いていました。

財布忘れてもそのままバイト行くけどイヤホン忘れたら引き返すもんね。それでは、再見!!




「スキ」を押して頂いた方は僕が考えた適当おみくじを引けます。凶はでません。