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癖のような。

私の一人暮らしの”城”は、「使いかけの」ものであふれている。

あと少し残ったハンドクリーム×5
絞れば出てくるチューブ型リップ×1
あと残り10ページくらいの本×n
あと少しのスキンケア用品×4

ざっとこのくらいである。

どうしてこんなにもので溢れかえっているのか考えた。
私はものを捨てられない人間だからという結果に至った。
”もの”を捨てられないというよりもそのものに宿った
”思い出”や”自分の感情”を捨てきれないのだと思う。

忙しい父が珍しく一緒に買い物に行ってくれた時に買って
くれたハンドクリーム。友人が私の家に遊びに来るのに
好きそうだからとわざわざ私のことを考えてくれた
ハンドクリーム。綺麗になりたいとワクワクしながら選んだ
リップクリームやスキンケア用品。
面白くて読み終わるのが寂しいからあと少し残しておこうと
取ってある本の残りのページ達。

その気持ちがただ好きで、嬉しくて、大切にしたい。
最後まで使ってしまえば、捨てたり本棚の奥にしまって
しまうから最後まで使えない。
ミニマリストとは程遠い自分だと思うが、こんな自分も
嫌いではない。

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